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外国人に最も人気の観光スポット、英国人には万里の長城が人気
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-07-02 08:16:28 | 人民網日本語版 | 編集: 吴寒冰

 旅行のバイブル「ロンリープラネット」(インド)が22日、外国人が選ぶ「2015文化観光旅行賞」を発表。中国が選ばれた。中国の中でも、外国人に特に人気がある観光地はどこなのだろう?取材では、英国人に最も人気なのは「万里の長城」、ロシア人に最も人気なのは、「東洋のハワイ」と呼ばれる三亜市、米国人に最も人気なのは、三峡、黄山、九寨溝、カナダ人に最も人気なのは、歴史ある文化を楽しめる北京や上海であることが分かった。

英国人には万里の長城が人気

 取材では、多くの英国人が、中国旅行が好きであることが分かった。また、多くの人が中国に行ったことがあり、北京や上海、杭州、広州、香港などが人気だった。その他、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区、青海などの中国西部地域を好む人も少しながらいた。食べ物を見ると、北京ダック、春巻、広東の飲茶(ヤムチャ)などが人気だ。

 ある旅行社のスタッフによると、近年、同社で最も人気なのは、北京や上海、西安、桂林などで、客に合わせた旅行先やグルメを紹介しているという。

 中国旅行を扱っている英国の旅行社のサイトを見ると、北京-西安-長江のクルーズ旅行、北京-平遥、上海-蘇州-杭州、北京-西安-成都-楽山、成都-拉薩(ラサ)-日喀則(シガツェ)- エベレスト、貴陽-凱里-肇興-桂林などが人気で、3日の旅から30日以上の旅まで種類も豊富だ。

 中国には「万里の長城に達しなければ、立派な男ではない」という言葉があるが、英国でもそのように考えられているようだ。今年1月、英紙「デイリーメール」が報じた調査によると、英国の旅行愛好家の40%が、「一度は万里の長城に行ってみたい」と回答した。

ロシア人には海南省三亜市が人気

 ロシア人に最も人気なのは海南省三亜市。ロシアの旅行社数社の旅行商品を分析すると、ほとんどに三亜市が含まれていた。その他、北京、上海、香港なども人気だ。

 ロシア人はなぜ三亜市が好きなのだろう?ロシア連邦観光省の副省長は取材に対して、「ロシア人にとって、海南省は温かく、砂浜が広がっているイメージ。冬の寒さが厳しいロシアの人々は、海南旅行に特にあこがれている。中でも『レジャー』と『療養』の組み合わせが理想」と話した。現地の旅行社が提供している統計によると、ロシア人の80%以上が「海南旅行」について耳にしたことがあり、特に「三亜市への旅」が人気だ。

米国人には宋城や万里の長城、兵馬俑、ポタラ宮が人気

 経済貿易問題の専門家・姚定康氏によると、「米国人観光客は通常、独立性が強く、自由気ままな旅行が好き。家族や恋人と旅行に出かけることが多い。高齢者がツアー旅行を好むのに対し、若者は流行の自由旅行が好きで、食事やホテル、交通手段、ショッピング、娯楽など、全て自分で手配する」という。

 若い米国人は、ロッククライミングや登山、スキー、スキューバーダイビング、ハンティングなど、刺激の強いスポーツが好きだ。また、杭州の宋(960-1279年)の時代の中国文化を再現したテーマパーク「宋城」も、若い米国人の好奇心をくすぐり、人気となっている。米国人は、神秘的な東洋の歴史や文化体験のほか、非常に珍しく、制限の多い観光スポットにも興味津津だ。例えば、万里の長城や兵馬俑、ポタラ宮、チベット高原の雪山などが人気で、保護対象の自然遺産や絶滅危機に瀕している動植物に対する保護意識も高い。

 中年・高齢の米国人は、自然が好きで、田舎などで休暇を過ごすのが好き。中国の三峡や黄山、九寨溝など、美しい景色の広がる場所や古風な雰囲気がそのまま残る場所が人気だ。一方、現代建築や人工景色などには興味を示さない。

 米国人のほとんどは中国の歴史をあまり知らない。米国人には、簡単で分かりやすい方法で中国の歴史を説明するのがよい。中国の各王朝を紹介する場合は、古代ローマやシェークスピア、コロンブス、ナポレオン、リンカーンなど、米国人でも知っているものと結びつけて紹介するとよい。

アジアのうちカナダ人に最も人気なのが中国

 カナダ・トロントの旅游社数社を調査したところ、カナダ人には、北京や上海などが人気であることが分かった。また、四川や雲南も人気になりつつある。各旅行社で人気の旅行商品やお勧めの旅行商品を見ると、香港や台湾のほか、北京や西藏、上海、桂林など定番の観光地、さらに、長江三峡(瞿塘峡、巫峡、西陵峡)、蘇州、黄山などが人気となっており、平均滞在期間は約13日だ。その他、雲南省やシルクロード、西藏、四川、張家界など、中国中部や西部に向かう旅行も日に日に人気になっている。

 各旅行社の旅行商品を分析すると、カナダに住む華人向けの商品も多様化している。うち、江南地方(上海、蘇州、杭州、温州周辺)に点在する水郷古鎮(運河をもつ古い街や村)に向かう旅や中国の美食を楽しむ旅、中国の七大古都・北京、西安、洛陽、開封、安陽、南京、杭州に向かう旅、自分のルーツを探す旅などが人気だ。その他、観光地を次々に巡るのではなく、北京や上海など、1つの街をじっくり楽しむ旅行を準備している旅行社もある。

 カナダに本社を置く旅行社「天宝旅游」の張清総裁によると、同社を通して中国旅行に行くカナダ人が年々増加しており、一番人気なのは7-10日のツアー旅行だ。中国旅行から帰って来たカナダ人は、「中国の古代文明や大きくて美しい川や山が印象に残った」と感想を述べるという。また、中国の急速な発展や人の多さ、物価の高さなどに驚く人も少なくない。

 

(人民網日本語版)

 

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