夏の到来に伴い、雨が増えてきた。中国各地で、一日のうち最も雨が降りやすいのは、どの時間帯だろうか?各時間帯の降雨には、どのような特徴があるのだろう?科学研究チームは、詳細な統計と分析を行った。北京日報が伝えた。
◆全国の主要地区、冬季は夜に降水
中国気象局の宇如聡研究員が率いる研究チームは近年、中国大陸部の夏季の降水の、一日の変化の特徴を全面的に明らかにした。長江上流地区では、夏季の降水のピークは午前0時頃に訪れる。長江中流地区では朝6時頃、長江下流では午後にピークが訪れる。長江流域の夏季の降水のピーク時は、西から東に向かうにつれ遅れる傾向がある。
華南と東北地区の夏季の降水のピークは、主に午後に訪れる。
冬季は西部でも東部でも、夜に雨と雪が降りやすい。「忽として一夜春風来たり 千樹万樹梨花の開くが如し」という詩の通りだ。
◆午後の降水は一時的、朝の降水は持続的
華南および西部地区の降水のピークと異なり、中東部の大半の地区(華北を含む)の暖かい季節の降水には、二つのピークがある。一つは午後、もう一つは早朝だ。北京を例とすると、中国気象科学院の李建研究員が1961−2004年の観測データを分析したところ、北京市の降水量は午後4時から翌朝8時まで高い数値を維持し、昼12時頃に最も少なくなることが分かった。中東部のこの二つのピーク時は、夏季の風の動きと密接に関連している。北京が夏風による降水地帯に取り込まれると(7月下旬から8月上旬)、降水は夜間から早朝までが主なピーク時になる。夏季のその他の時期であれば、降水は主に午後がピーク時となる。
陸上では、夏季の午後に降水のピークが訪れることが一般的だ。これは1日における太陽光による加熱の影響だ。午後の気温が高くなり、暖かい空気が上昇し大気が不安定になり、雨が降りやすい。この降雨は主に局地的なもので、時間が短い。ピーク時が早朝の降水は、広い範囲の系統的な降水であり、長く降り続けることが多い。
(人民網日本語版)
推薦記事: