国連人権理事会第29回会議が、スイスのジュネーブで開かれています。中国の国連常駐ジュネーブ事務所とその他の国際組織の駐在代表を務める呉海龍大使は24日、この会議で発言し「会議でアメリカ、EU・欧州連合、ドイツ等の国は、中国を含む多くの国に対し、いわれの無い非難を続けている。しかし、欧米諸国が犯した系統的で大規模な人権侵害行為の問題は相変わらず解決が難しい。欧米諸国は深く反省し、人権侵害問題の根本に真摯に対応するよう」呼びかけました。
更に呉大使は、アメリカやヨーロッパの国々にある人種差別、敵視問題、宗教差別などの実例を挙げた後「中国側は欧米諸国に反省を求めざるを得ない」と語りました。
また「人権理事会の業務は、対話と協力、技術支援、組織力の強化・構築を通じて、人類の人権と基本的な自由の尊重の促進、確立に貢献するべきだ。国別の提案は政治的なもので、この業務目的に一致しておらず、国連総会の第60/251号決議で確立した普遍的、公正、客観的、非選択という原則に反する。各側は『国連憲章』の主旨と原則、および国連総会の第60/251号決議で定めた理事会業務の規則を銘記し、対抗と圧力ではなく、対話と協力によって意見の食い違いを縮めるべきだ。そして、政治権力と経済・社会・文化の権力という2つの人権のバランスを取り、各国の人権事業の発展を共同で推し進めていくべきだ」と求めました。
(中国国際放送局)
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