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WHO「世界のがん患者、今後20年で5割増」
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-06-24 08:31:13 | 人民網日本語版 | 編集: 呉寒氷

 米国臨床腫瘍学会年次学術集会(ASCO2015)がこのほど閉幕した。世界保健機関(WHO)が取りまとめた「世界がん報告書2014」によると、2012年、世界のがん患者と死亡者数はいずれもやや増加、うち、新たにがんと診断された患者の約半分はアジアの国民で、そのほとんどが中国人だった。中国は新規がん患者数で世界トップとなった。新京報が報じた。

 「中国腫瘍登記年報2012」によると、中国では、過去30年間、肺がん死亡率が465%も上昇、肝臓がんを上回り、部位別のがん死亡率トップとなった。

〇世界のがん患者、10年後に約2千万人に

 報告書では、世界約180カ国における28種類のがんをめぐる全体的状況と傾向に関する分析が行われた。世界のがん患者数は急増する傾向を呈すると予想され、2012年時点の1400万人から、毎年少しずつ増加し、2025年に1900万人に、2035年には2400万人に達し、即ち20年で5割近く増える見込み。また、報告書によると、がんによる脅威は、世界中で猛烈なスピードで強まっており、平均8人に1人ががんで死ぬ時代となった。WHOがこのほど発表した研究報告書では、今後は、ガン患者が急速に増加する恐れがあり、「生活習慣を見直し、アルコール・糖分の摂取や喫煙を控えるように」と人々に警告を発している。

 北京大学腫瘍病院の季加孚・院長は、「がんの発症率は、世界的に年々少しずつ上昇している。特に、中国ではその傾向が顕著に見られ、地域によっては、がんによる死亡率が心臓血管疾患によるものを上回っており、がんは人類を脅かす最大の脅威となった」とコメントした。

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