〇真っ先にがんの餌食となるのは発展途上国
報告書によると、2012年に世界で新たにがんと診断された患者の半分はアジア諸国の住民で、中でも中国が圧倒的多数を占めた。特に、B型肝炎が原因の肝臓がんが目立っている。世界のがん発症情勢は厳しい状況が続き、発症率・死亡率いずれも上昇傾向を呈している。真っ先にがんの餌食となっているのは発展途上国の国民で、世界全体の新規患者の6割、年間死者の7割をそれぞれ占めている。
各種がんの発症率は、エリアによってかなり違いがある。乳がんは、どの国でも、女性が発症するがんにとりわけ多くみられる。ただし、アフリカでは、女性の死亡率は子宮がんによるものが最も多い。中国医学科学院腫瘍病院の王明栄・副院長は、「がんの約10%は、遺伝要因が考えられる。とくに、乳がん、卵巣がん、大腸がんなどは、家族性腫瘍と呼ばれ、遺伝性が高い。一方、肝臓がんや肺がんは、遺伝的素因とはあまり関係がないが、一部の地域では発生率が高く、がん発生と地域との間に密接な関係があると見られる。
■統計データ
・2012年、世界のがん患者数トップ3は順次、肺がん(180万人)、乳がん(170万人)、大腸がん(140万人)
・死亡率トップ3は順次、肺がん・肝臓がん・胃がん
・世界に年間420万人ががんで死亡
・男性5人に1人、女性6人に1人が、75歳までにがんに罹患。
(人民網日本語版)
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