フランスのルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿、パリの中心に位置するオルセー美術館などは最近、さらに多くの中国人観光客を呼び込むべく、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)のアカウントを開設し、美しい文化遺産を紹介している。長江日報が報じた。
ヴェルサイユ宮殿は2日、中国人観光客と「対話」しようと、微信のアカウントを開設したことを発表した。中国語で、同宮殿の歴史や現状、見所、最近のニュース、サービス情報などを紹介している。
ルーヴル美術館は5月1日に微博のアカウントを開設し、貯蔵されている美術品を紹介する文や画像を24回にわたり投稿した。同アカウントには、既に1600人以上のフォロワーがいる。
その他、さらに多くの中国人観光客を呼び込もうと、米国や日本、スイス、オランダ、韓国、チェコ、オーストラリアなど、20カ国以上の観光省が微博の公式アカントを開設し、自国の観光スポットなどを紹介している。
うち、米国の観光プロモーションを担う組織「ブランドUSA」は2013年8月1日、開設した微博のアカウントで初ツイートをしてから現時点までに1800回以上ツイートし、フォロワーは56万人以上になっている。人気のツイートには、100件以上のコメントが寄せられている。
その他、カリフォルニアやフロリダ、ニューヨーク、ハワイ、サンフランシスコなどの地方の観光局も、中国人向けのSNSアカウントを開設し、現地の観光スポットやグルメなどを紹介している。
韓国や日本もここ数年、SNSを通して新たなマーケティングを展開し、中国人の呼び込みに躍起になっている。中国の若者の多くは韓国や日本で流行の服や生活用品を買うのが好きであるため、両国のショッピングセンターなどはニューメディアの力を利用して、中国人観光客向けに商品の宣伝を行っている。
例えば、韓国の新世界百貨店は今年の春節(旧正月)期間中、初めて中国人スタッフ2人を採用し、微博や微信のアカウントを管理してもらったところ、フォロワーの数が600万人にまで増加した。また、微信を通してお年玉を配るサービスを実施し、中国人観光客の呼び込みを図る韓国の免税店や百貨店も登場した。
日本の東武百貨店も今年の春節期間中、微信を通して割引クーポンを配り、中国人観光客の呼び込みを図った。
(人民網日本語版)
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