【新華社東京1月21日】海外資金の積極的な流入に伴い、日本の不動産業界に近年、「活性化」のリズムが表れている。中国を含む外国の投資機関及び投資家が関心を示し、日本の不動産「活性化」のリズムが今後も継続するかどうかに特に注目している。
日本のみずほ信托銀行系の「都市未来総合研究所」の近く、総括したデータが、2014年に外国人投資家が「日本の不動産購入ブーム」を巻き起こし、100億ドル以上の外国資本が日本の不動産市場に流入したので、東京都心の多数の高級不動産を外国人投資家が先を競って購入し、外国人投資家が投じた日本の不動産購入資金は、同年の日本における不動産市場取引額の20%を占めたということを示した。
多額の外資が日本の不動産市場に流れ込んだ一つの原因として、投資家が日本の大都市の不動産市場が底打ちし、かなり投資価値があると判断したことが挙げられる。
近年は日本全国の平均地価の下落率が大幅に縮小し、一部の地域で回復傾向が見られる。昨年は、東京、名古屋及び大阪の3大都市圏の商業用地と住宅用地の価格が回復し始め、東京都内のオフィスビルの空室率が5%に低下した。住宅価格も回復の兆しを見せているが、日本の不動産全体の価格は依然として低水準で、価値上昇の空間が大きい。
現在の為替レートで換算すると、東京の大多数の一般的な住宅価格は、北京、上海の相応の価格とくらべると低く、或いは同じである。
大幅な円安は、日本の不動産が海外の投資家に注目されたことが最も重要な要因となっている。2012年末以降、安倍内閣が長年、継続するデフレーションを取り除くために、「大胆な金融政策」を講じ、日本銀行が大規模な金融緩和政策を実施したことによって、日本円の為替レートが下落し続けている。為替相場における日本円の対米ドル為替レートは、ほぼ120対1の水準を維持し、2012年9月の1ドル77円の為替レートと比較すると、下落率が50%を超えている。これにより、外国人投資家の投資コストが大幅に引き下げられた。
このほか、日本は2020年に東京五輪を開催する。投資家は東京五輪の開催前に、東京の不動産価値が上昇する確率が比較的高いという見通しを示している。また、日本の不動産は賃貸と分譲、建売りの割合が合理的で、賃貸用物件の投資収益率はほぼ6%から8%を維持できる。これらの要因が海外の投資家の日本の不動産投資ブームに拍車をかけたと言える。
(新華網日本語)
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