14日、卓遠農業種植専業合作社の「植物工場」で作物の生育状況を確認する農家。(長春=新華社記者/張楠)
【新華社長春4月16日】中国吉林省吉林市永吉県一拉渓鎮江南村にある卓遠農業種植専業合作社(協同組合)の農業用ハウスでは、通常の農作業とは異なる風景が広がっている。土を使わず野菜を栽培し、作業員は工場で働くような格好をして、ハウス内で農作業をこなしている。敷地面積3万2千平方メートルの「植物工場」では、無土壌栽培や節水かんがいなどの技術と、温度や湿度、光を制御するスマートシステムを組み合わせることで、農作物の生育に有利な条件と環境を作り出し、さまざまな作物を一年中途切れることなく生産している。昨年は数十種類の果物や野菜を計600トン生産し、生産額は1200万元(1元=約17円)を超えた。