8日、瑠璃河遺跡で出土した版築基礎遺構の断面に付けられた層位を示す印。(北京=新華社記者/陳鍾昊)
【新華社北京4月12日】中国北京市文物局はこのほど、同市房山区にあり「北京の起源」と呼ばれる西周時代の燕国の遺跡、瑠璃河(るりが)遺跡の発掘調査で、重要な成果が得られたと発表した。燕国都城の城壁範囲内で、明確な構造を持ち、層位もはっきりした版築(はんちく)基礎(土を突き固めて作った基礎)を発見したという。
これまでに発掘した基礎遺構は東西約28メートル、南北約26メートルで、少なくとも四つの層位で人間活動の痕跡が見られた。建築時期は西周初期以降で、西周末期までに破棄されていた。当時の建築技術や構造、遺跡の盛衰を研究する上で重要な価値を持つ。
同遺跡は3千年余りの歴史を持ち、北京地区でさかのぼることができる最も古い都市文明の起源とされている。