10日、長江に放流されるカラチョウザメ。(宜昌=新華社配信/鄭家裕)
【新華社宜昌4月12日】中国湖北省宜昌市で10日、人工養殖したカラチョウザメの放流イベントが開かれ、五つの年齢別に分かれた計1万匹、総重量約1万3千キロが長江三峡に放流された。カラチョウザメの個体群補充と長江水生生物の保護促進を目的としている。
カラチョウザメは恐竜時代から生息し、1億4千万年の長きにわたり繁殖してきた。長江の形成と変遷を知る「生きた化石」とされる。イベントは長江三峡ダムなどを管理する中国長江三峡集団が実施し、今回で64回目。同社はこれまでにカラチョウザメを504万匹以上長江に放流しており、うち約4万匹が養殖第2世代となっている。