【新華社北京12月10日】中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車、中欧班列のうち、新疆ウイグル自治区の阿拉山口口岸(通関地)とコルガス(霍爾果斯)口岸を経由する列車の運行本数が今年、共に年間4千本を超えた。内モンゴル自治区の満洲里口岸経由の運行本数も3千本を超えているほか、同自治区のエレンホト(二連浩特)口岸経由の運行本数は前年同期比53・4%増の2千本余りで、伸び率が最も大きくなっている。
中欧班列は世界で運行距離が最も長く、経由国が最も多く、積載能力が最も大きい定期貨物列車で、ドイツやポーランド、ベルギーなど欧州20数カ国の90以上の都市と中国を結んでいる。中でも浙江省義烏市とスペイン・マドリードを結ぶ便は運行距離が1万3906キロに上り、軌間の違いによる積み替えの回数が最も多く、世界最長の貨物線と言える。
阿拉山口税関職員の李希傑(り・きけつ)氏は「中欧班列は大量の貨物と越境電子商取引(EC)の小口貨物を積んで中国を出発する。復路の列車にも、以前は海上・航空輸送されていた、欧州やアジア各国からの貨物が積み込まれ、運行本数は過去最多を更新し続けている」と説明。中欧班列が「一帯一路」沿線諸国・地域の産業・サプライチェーンを安定させ、国内と国際の双循環に対応し、感染症対策面の国際協力を支援する重要な担い手になっているとの認識を示した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。