2019世界5G大会に出席した人々。(2019年11月21日、北京=新華社記者/李欣)
【新華社北京3月9日】中国国内通信大手はこのほど、新型コロナウイルスによる肺炎感染対策を経済面から強化するため、第5世代移動通信システム「5G」技術の開発を加速させる意向を表明した。
工業・情報化部の陳肇雄(ちん・ちょうゆう)副部長は、5G技術が感染拡大阻止と就業再開のみならず、投資と消費、経済の高度化を促進する上で重要な役割を果たすとの見解を示した。
陳氏によると、各地の状況に合わせ、健康リスクの低い地域で5Gネットワーク構築を加速する措置が取られる予定。
陳氏は、5G技術の応用を強化すべきだと表明し、5Gを基盤としたプラットフォーム経済を育成するよう訴えた。5G産業チェーン内の企業各社の協調的な発展、5G中核技術の研究、関連する国際協力が奨励されるべきだと指摘した。
中国の3大通信事業者によると、5Gネットワーク構築は最初の2カ月で8割が予定通りに進み、今年末までに全国で55万カ所以上の5G基地局が稼働する見込み。
金融サービス会社のS&Pグローバルが北京に設立した完全子会社、標普信用評級(中国)が発表した報告書によると、5Gインフラへの投資も今年は大幅に増加し、1200億元(1元=約15円)に達する見通しだ。
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