イヌワシのスクリーンショット(2月23日撮影、長春=新華社配信)
【新華社長春3月2日】中国吉林省森林公安局はこのほど、世界的に絶滅に瀕している中国国家一級保護動物のイヌワシが向海国家級自然保護区で羽を休める姿の撮影に成功したと発表した。同局向海森林公安分局が遠隔監視制御システムによる野外パトロールで撮影したもので、暫定的な判断によるとイヌワシは成体で、全長約80~100センチ、翼幅は約2メートルに及ぶという。
イヌワシは食物連鎖の頂点に位置し、捕食する獲物は数十種に及ぶ。今回イヌワシが発見された同保護区は、同省白城市通楡県西部に位置し、東アジアの渡り鳥飛行ルートの重要な休憩地となっている。同保護区は、ツル科のタンチョウやコウノトリの一種のシュバシコウなどの稀少な鳥類とその生息地の生態環境を保護し、稀少な野生の動植物資源や湿地生態環境の保護、湿地帯に生息する絶滅危惧種の大型鳥類の救済などに重要な役割を果たしている。
同分局は近年、科学技術のサポートを継続的に強化し、管轄区域内の鳥類生息中心地域と重点地域に遠隔監視制御システムを多数設置している。予防、取り締まり、観測を一体化した管理システムを段階的に実現し、渡り鳥飛行ルートの安全を確保している。