12日、北京景泰藍芸術博物館に展示された景泰藍作品の逸品の数々。(北京=新華社記者/李欣)
【新華社北京12月25日】銅製の七宝焼き、景泰藍(けいたいらん)は「銅胎掐絲琺瑯(どうたいこうしほうろう)」とも称される北京の特色ある伝統手工芸品の一つで、世界的に有名な手工芸品でもある。上品な形に複雑な模様、美しく重みのある色彩を備え、美術、工芸、彫刻、象眼、ガラス溶錬、冶金などの専門技術を一体とした制作プロセスを持ち、鮮明な民族スタイルと濃厚な文化的味わいを感じさせる。誕生当初は宮廷御用達の貴重な品物で、元・明・清三朝の皇室に好まれていた。1956年に創業した北京市琺琅廠有限責任公司は、中国全土の景泰藍業界で唯一の「中華老字号」(中国大陸の老舗企業の称号)で、国家級無形文化遺産である景泰藍の制作技術生産性保護モデル基地でもある。