19日、黒竜江省の扎竜国家級自然保護区で、空を舞うタンチョウ。(チチハル=新華社記者/梁冬)
【新華社チチハル12月22日】真冬を迎え、中国黒竜江省チチハル市にある扎竜(ジャロン)国家級自然保護区は、真っ白な雪に覆われた。凍てつく大地の上で自由に戯れるツル科のタンチョウの群れが興味を引き、多くの観光客が足を止めて観賞した。
世界でも珍しい鳥であるタンチョウは、もともと渡り鳥だが、人工飼育と適切な保護措置により、北方の冬の「留鳥」となった。
同保護区は野生のタンチョウの個体数を回復させるため、設立当初から人工繁殖に取り組み、国内初にして世界最大規模のタンチョウの人工繁殖と野生化訓練の拠点を作り上げた。飼育されたタンチョウは同保護区の冬の生活環境に適応しており、今冬は200羽以上が同保護区にとどまり越冬する。