17日、そり競技コースの工事を行う作業員。(北京=新華社記者/張晨霖)
【新華社北京9月18日】中国北京市重大プロジェクト建設指揮部弁公室によると、2022年北京冬季五輪の延慶競技エリアに建設中の国家スライディングセンターで17日、中国初となるそり競技コースの本体構造の連結工事が完了した。
同弁公室延慶競技施設建設処の梁鋆(りょう・いん)副処長は、北京冬季五輪の建設計画に基づき、同センターは2020年6月にテスト大会の要求を満たすと説明。コース本体構造の完成後は、コースの技術系統やアンモニア冷却・製氷システム、付属施設の建設と設備設置、調整作業を加速させると述べた。
国家スライディングセンターは、延慶競技エリアの南西部に建設され、東側には延慶冬季五輪選手村と山地メディアセンターが、北側には国家アルペンスキーセンターがある。建築面積は約6万平方メートルで、コースは全長約1・9キロ、垂直落差が120メートル以上となっている。完成後は世界で17番目、アジアでは3番目、中国では初のそり競技コースとなる。
ボブスレー、リュージュ、スケルトンのそり競技は冬季五輪の中で最もレーススピードの速い種目で「氷上のF1」と呼ばれる。高速で難度が高く、高い専門性が求められるなどの特徴があり、冬季五輪で最も見ごたえがある競技種目の一つとなっている。冬季五輪期間中、国家スライディングセンターではそり競技の全試合が行われる。(記者/張驍)