【新華社北京２月２日】ご覧いただきたい。ここには青い空と白い雲が広がり、緑の山々に囲まれている。この緑の葉に覆われているのが何か分かるだろうか。よく見てみよう。

修文（しゅうぶん）県は貴州省中部にある。古くからこの地の荒れた耕地にならない山の斜面では、野生のキウイフルーツがよく自生していた。

貴州省貴陽市修文県の農民　黄良華（こう・りょうか）さん

ここは山が多く、土地が少ないので、以前は出稼ぎに行くしかありませんでした。２００９年、修文県はキウイフルーツ産業を大いに発展させる目標を打ち出した。黄さんは故郷に戻り、４０ムー（約２・７ヘクタール）の荒れた傾斜地でのキウイフルーツ栽培を請け負った。 当時は交通が不便だったため、キウイフルーツを収穫するには、一籠ずつ背負って山を下りなければならず、とても疲れる仕事だった。ブランドにもなっていなかったため、価格は１キロ当たりわずか４元（約６４円）という値段でもなかなか売れなかった。

２０１２年から、国が貴州省の貧困支援を強化したため、道路が建設・整備され、キウイフルーツも山から出て市場へ向かうことになった。

貴州省貴陽市修文県の農民　黄良華（こう・りょうか）さん

この一帯全てが私の果樹園です。私のような栽培農家は村全体に２０世帯ほどあります。私の果樹園は１２０ムー（８ヘクタール）で、年間生産額は５０〜６０万元（約８００〜９６０万円）ですが、年間２００万元（約３２００万円）以上に達する農家も３、４世帯あります。県には農業投資会社が設立され、私たちも契約を結んでいるので、販路の心配はありません。

農業投資会社は、果樹園にスマート監視システムを設置している。キウイフルーツ生育の全過程がリアルタイムで農業投資会社のビッグデータ・モノのインターネット（ＩｏＴ）プラットフォームに送信され、顧客も二次元バーコードをスキャンすることで、キウイフルーツの生育情報を全て追跡することができる。

修文県農業投資開発有限公司副総経理　楊健（よう・けん）さん

私たちは世界で最も優れたキウイフルーツを作りたいと思っています。すでに２年連続でスイスの検査・認証機関ＳＧＳの品質検査に合格しています。５００以上の検査指標に全て合格しました。ブランド化したキウイフルーツの他にも、キウイシードオイルや果汁、キウイ飲料などを開発し、科学的で収益力のあるキウイフルーツの高付加価値加工産業チェーンを構築しました。会社の発展も必要ですが、私たちがより重視しているのは農家と共に豊かになることです。キウイフルーツの樹の寿命は１００年と言われており、栽培農家が農場主となり、果樹園の富を子々孫々に伝えていってもらいたいと思っています。

「緑の山河は金山・銀山（宝の山）にほかならない」。修文県の荒れ山の斜面に実るキウイフルーツは、私たちに黄金の果物が富をもたらす物語を届けてくれている。（記者／郭丹　王鐘毅　馬芸萌） 

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