河北省張家口市張北県にある国家風力・太陽光発電備蓄輸送のモデルプロジェクトが実施されている太陽光発電所。(2018年8月1日撮影、小型無人機から)(張家口=新華社記者/楊世堯)
【新華社北京1月31日】中国国家能源局がこのほど発表したデータによると、2018年、中国の水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギー発電の利用率は顕著に高まり、「棄水」「棄風」「棄光」問題(送電網の容量不足や水力・風力・太陽光発電の不安定などを原因とした一部発電機の稼働停止)も緩和されている。
同局新エネルギー・再生可能エネルギー司の李創軍(り・そうぐん)副司長によると、「棄水」問題では2018年、利用されなかった水力発電量は約691億キロワット時で、全国の水力の平均利用率は95%前後に達した。
「棄風」は主に新疆、甘粛、内モンゴルに集中し、2018年、利用されなかった風力発電量は277億キロワット時で、前年比142億キロワット時減り、「棄風率」は5ポイント下がり、大部分の「棄風」地域の風力利用状況は改善している。
「棄光」は主に新疆と甘粛に集中し、利用されなかった太陽光発電量は18億キロワット時減り、「棄光率」は2・8ポイント下がり、発電量と比率の両方で低下を実現した。
太陽光発電の建設規模の急拡張による補助金不足分の持続的な拡大や「棄光」問題の深刻化をめぐり、国家能源局は2018年、関連部門と共に太陽光発電産業発展政策を調整、太陽光発電の設備容量増加分は通年で4426万キロワットに達し、2017年に次ぐ過去2番目の規模となった。
2018年末時点で、中国再生可能エネルギー発電設備容量は前年同期比12%増の7億2800万キロワットに達した。再生可能エネルギーの年間発電量は約1700億キロワット時増の1兆8700億キロワット時。再生可能エネルギーのクリーンエネルギーとしての代替の役割は日増しに際立っている。
「2019年は、風力発電や太陽光発電の無補助金グリッドパリティ(再生可能エネルギーによる発電コストが既存電力コストと同等かそれ以上に安価になること)プロジェクトの建設を積極的に推進し、風力・太陽光発電所の建設規模の配置に競争メカニズムを全面的に導入し、再生可能エネルギーによる電力を利用する新たなメカニズムを構築・整備し、電力改革と結びつけて分散型再生可能エネルギー電力の取引市場化を推進、再生可能エネルギーの質の高い発展を全面的に促したい」と李副司長が語った。
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