27日、中国雲南産コーヒーを試飲する海外からの来場者。(東京=新華社記者/馬曹冉)
【新華社東京9月28日】日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催するアジア最大級のスペシャルティコーヒーのイベント「SCAJワールド・スペシャルティコーヒー・カンファレンス・アンド・エキシビション2018」が26日、東京ビッグサイトで開幕した。27日のイベントでは、中国雲南産コーヒーのステージプレゼンテーションと試飲が行われ、訪れた各国のビジネスマンや専門家の注目を集めた。
中国におけるコーヒーの主要生産地は雲南省や海南省で、雲南省ではアラビカ種、海南省ではロブスタ種が主に栽培されている。雲南省のコーヒー栽培面積は12万ヘクタールで、生産量は約13・9万トンとなっており、中国のコーヒー総生産面積と総生産量のそれぞれ95%以上を占めている。普洱(プーアル)市は同省のコーヒー主要産地の1つで、省内の総生産面積と総生産量の50%を占めている。また、海南省の栽培面積は約2千ヘクタール、生産量は約470トンとなっている。
雲南国際コーヒー取引センターの舒洋(じょ・よう)総経理は、世界にコーヒー生産国が70カ国以上あるが、生産量が10万トンを超えるのは21カ国・地域で、中国もその1つだと説明。2015~16生産年度では、中国のアラビカ種生産量がメキシコを上回り、世界第7位になったと明らかにした。
舒氏はまた、農家の栽培・加工技術の向上に伴い、近年、雲南産コーヒーの品質が改良されたことで、国際市場での知名度も年々高まり、徐々に高級化路線を歩み始めていると説明。日本は非常に成熟したアジア最大のコーヒー市場で、品質に対する要求は非常に高く、今回のイベントを通して、より多くの人に雲南産コーヒーを理解してもらい、もっと中国産コーヒーを飲んでもらいたいと語った。
同センターは雲南省コーヒー産業のサービスプラットフォームや取引プラットフォームとして、SCAJと協力して産業発展を促進し、中国産コーヒーの宣伝を行っている。
今回初めて出展した雲南産コーヒーは、会場で多くの海外ビジネスマンや業界関係者の注目を集めている。プロのバリスタである堂野麻衣子氏は「飲み味がとても良く、南米の伝統的な地域で作られたコーヒーだと思ったが、スタッフに聞いて初めて雲南省のコーヒーだと知った」と絶賛。これまで中国産コーヒーを飲んだことがなかったが、とてもいい味だったので、これから多くの人に勧めたいと語った。