2017年末の時点で、中国のネット文学の作者数はすでに1400万人に達し、各種ネット文学作品の数は累計1647万作品(種)となり、有名な文学賞を受賞している作品も数多い。また、中国のネット文学作品に注目する海外のネットユーザーも日に日に増加しており、500作品以上が既に英語や日本語など十数ヶ国語に翻訳されている。そして、海外の中国ネット文学を掲載するサイトの1日当たりのアクセス者数は50万人以上で、1日の平均アクセス回数は500万回以上になっている。中国新聞網が報じた。
第2回中国「ネット文学+」大会が14日、北京で開幕し、「2017年中国ネット文学発展報告」が発表された。 膨大な量の作品に描かれている内容とは? 報告によると、中国の主流ネット文学プラットフォームでは、現実がテーマの作品が全体の52.5%を占めているという。また、その創作周期は伸びており、62.6%の作品の創作周期が1年以上だった。
「傑作」と呼べるネット文学作品も続々と誕生しており、「繁花」や「遍地狼煙」、「網絡英雄伝」、「大江東去」などは、「茅盾文学賞」などの権威ある文学賞を受賞した。また、17年末の時点で、中国のネット文学作品のうち6942作品が紙媒体として書籍出版され、1195作品が映画化、1232作品がドラマ化、605作品がゲーム化、712作品がアニメ化された。
ネット文学の小説家の数は? 報告によると、中国のネット文学の作者は非常に多く、契約者数も激増している。17年末の時点で、中国の大手ネット文学サイト45サイトの登録者数は1400万人に達しており、うち契約者は前年同期比約10万人増の68万に達している。47%が本職としてネット小説を執筆しており、53.1%が3年以上の経験を持つ。 報告によると、ネット文学の作者の年齢層も幅広い。うち、30歳以下が全体の70%以上を占めている。20歳以下の若手作者が10%以上を占め、頭角を現しているのは注目に値する。作者の13.8%は北京や上海などの一線都市で暮らしており、二、三線都市で暮らしている作者の割合は34.8%と51.4%だった。
ネット文学作品の読者はどんな人々? 報告によると、2018年、中国のネット文学読者は4億人を超え、うち30歳以下が7割以上を占めている。住んでいる地域は比較的均等だった。また、読者は比較的高い学歴、消費能力を有し、平均4.9年間ネット文学作品を読んでいた。読む時間は、15年の1日当たり平均48.7分から、17年には73.4分に伸びた。 中国のネット文学は海外でも人気? 中国のネット文学は海外に進出しており、「中国の物語」が多くの海外読者の間で人気を博している。報告によると、17年の時点で、500作品以上が既に英語や日本語など十数ヶ国語に翻訳された。海外の読者の翻訳された中国のネット文学作品に対する注目は高まっており、海外の中国のネット文学を掲載するサイトの1日当たりのアクセス者数は50万人以上で、1日の平均アクセス回数は500万回以上になっている。
報告によると、現在、中国のネット文学サイトには、英語、韓国語、ロシア語など14ヶ国語で閲覧することができるようになっており、「一帯一路」(the Belt and Road)参加国・地域をカバーし、ネット文学関連のプラットフォームも海外のECと提携するようになっている。今後も、中国のネット文学は、コンテンツの海外進出を推進し、グローバル産業チェーンに関わっていくことで、中国の優秀な文学作品を海外でさらにPRしていく。
(人民網日本語版)
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