国慶節が1カ月後に迫っている。記者が調査したところ、予約周期やビザ手続きなどの要因により、長距離海外旅行の予約がピークを迎えていることがわかった。過去の長距離旅行先と比べると、今年は新たな目的地が人気を集め、為替レートやビザなども目的地選びの重要な要素になっている。しかし、長距離旅行は費用と時間がかかり、旅行者はしっかりと準備をし、自身の安全と合法的権益の維持にも注意しなければいけない。
W杯の影響 ロシア、ベルギー、クロアチアが穴場に
中青旅のチーフブランドオフィサーの徐暁磊氏によると、海外旅行はビザ手続きが必要で、特に今年は中秋節と国慶節が近く、海外旅行、中でも長距離旅行が申し込みのピークを迎えている。中青旅、衆信旅遊、携程旅遊の統計を見ると、今年の国慶節連休期間の長距離商品の予約は10~12日間が中心で、全体の4~5割を占め、前年同期より10%前後増加した。
目的地を見ると、マイナーな地域が人気を集めている。衆信旅遊マーケティングセンターの王振玥総経理は欧州旅行を例に挙げ、最近は北欧、東欧、地中海国家、バルカン半島などが人気を集めていると明かした。徐暁磊氏も、欧州に行く人が増え、数年前に伝統的な意味での欧州旅行ニーズはすでに消化され、多くの旅行者が新たな目的地を選ぶようになっていると話した。
注目すべきは、ワールドカップの影響でロシア、ベルギー、準優勝したクロアチアなどの国が国慶節の旅行先の穴場になり、予約件数が前年比で倍増している点である。そのほか、米国、カナダは秋の風景を楽しむ時期になり、オーストラリアとニュー人ランドも昨年に続き長距離旅行先トップ10に入っている。
ピーク時は普段の倍 長距離旅行の値上げ幅は縮小
携程の担当者は同社の海外旅行予約データをもとに、国慶節の海外旅行商品の客単価は約8000元で普段より5割高く、前年同期より約10%高いと紹介した。驢媽媽海外旅行事業部責任者の鄒慶齢氏は、「今年の国慶節の海外旅行商品の価格はオフシーズンより30~40%高く、一部の短距離の人気旅行先は倍になっている」と話した。
長距離旅行の値上げ幅は短距離旅行より小さい。中青旅の統計ではオフシーズンより1000~2000元高く、衆信旅遊の統計では長距離旅行は普段より約10%、短距離旅行は約30%高い。トルコ旅行を例に挙げると、9月3日出発のトルコやエーゲ海などを巡る7日間旅行の価格は1万1150元で、8月30日出発の同商品は1万5229元となっている。携程の担当者は、値上げ幅が大きい地域は人気がある旅行先だとしている。
(チャイナネット)
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