【新華社昆明8月22日】中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州の野象谷風景区で12日、「世界ゾウの日」記念イベントが開かれた。ゾウのパレードや「フルーツのごちそう」の提供、ゾウの写生大会、救助されたゾウ「羊妞」(ヤンニウ)の誕生パーティーなど、さまざまな催しが行われた。
その中で最も注目を集めたのが「フルーツのごちそう」だ。バナナやパイナップル、リンゴ、ドラゴンフルーツなど色とりどりのフルーツが、長さ数十メートルのテーブルいっぱいに並べられ、20頭のゾウがテーブルの前に並んだ。観光客はスタッフの指導や保護の下、安全な範囲内でゾウが好きなフルーツや野菜をあげたり、間近でゾウと記念撮影をしたりして、アジアゾウの食性や食事について学んだ。やんちゃなゾウはテーブルの上のごちそうを味わいながら、長い鼻を使って、慣れた様子で観光客の手の中にあるフルーツを取って口に運んだり、度々頭を上げて耳を振ったり、ぺこぺことおじぎをしたりして、観光客を絶え間なく笑わせていた。アジアゾウの1日の食事量は膨大で、大人のゾウ1頭が1日に必要とする植物性食物は約150キロと言われている。もちろんもっと食べるゾウもいて、中には300キロ食べるのもいるという。
「世界ゾウの日」は2012年8月12日に制定。ゾウの密猟や象牙の違法取引に反対し、ゾウの生息地を保護し、苦境にあるアフリカゾウやアジアゾウを知ってもらうよう人々に呼びかけている。(記者/張東強)
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