【新華社ロンドン8月6日】英国保健省は5日、声明を発表し、同国は2020年から新たな臓器提供制度を実施し、現在の臓器提供者(ドナー)「通知同意」制から「黙認同意」制に転換する見込みであることを明らかにした。
英国大部分の地域では、他の多数の国と同様に「通知同意」という臓器提供制度を実施している。つまり、臓器提供希望者はまず関係機関に登録し、臓器提供に同意すると伝える。それに対し、「黙認同意」制は「提供しない」意思を登録しない限り、全ての人を潜在的な提供者と見なす制度である。
英国議会は、すでにメイ首相の支持を得ている新たな法案を今年秋に議論することを決めた。可決すれば、同法案は2020年春に発効する。その時には、英国の18歳以上の成人は臓器提供の希望者と見なされ、提供したくない人は医療機関のウェブサイトや電話などを通じて登録し、自らを提供者リストから外さなければならない。
英国保健省は、この制度の実施によって毎年救われる命が約700人増える可能性があるとしている。
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