【新華社モスクワ8月6日】ロシアは現地時間5日午前0時(日本時間同6時)、メドベージェフ首相が先月署名した命令に基づき、米国製品に対する追加関税措置を正式に発動した。米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税に対抗し、一部米製品に25~40%の追加関税を課す。
この命令は、WTO(世界貿易機関)の関連規定に基づき、ロシアには米国の鉄鋼・アルミ追加関税に報復措置をとる権利があることから、米国産の道路建設機械や石油天然ガス設備、金属加工・削岩装置、光ファイバー製品などに25~40%の追加関税を課すとしている。
現地メディアの報道によると、ロシアは米国から毎年平均で約31億6千万ドル(1ドル=約111円)相当の上記商品を輸入している。
先月6日、メドベージェフ氏は一部米国産製品への追加関税措置に関する命令に署名した。ロシア法の規定に従い、同命令は首相の署名から30日後に発効する。同国のオレシキン経済発展相はこれに先立って、米国の鉄鋼・アルミ追加関税によるロシアの損失は約5億3760万ドルになると表明していた。
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