【新華社成都8月6日】中国四川省林業科学研究院生態所によると、同所の研究員はこのほど、九寨溝国家級自然保護区の長海東坡岷江にあるモミ林で、数千株の国家一級重点保護野生植物、キングドニア(Kingdonia uniflora)を発見した。これまでに同保護区で発見されたキングドニア繁殖地としては最大規模となる。
生態所の孫治宇所長によると、今回発見されたキングドニアの繁殖地は標高3100メートルから3500メートルの間にあり、合計7カ所で、総面積は約800平方メートルに及ぶ。繁殖地はくぼんだ地形で、比較的湿っていて土壌が柔らかく、コケ植物の生長が盛んな場所だという。
キングドニアはキンポウゲ科の植物で、主に無性繁殖し自然再生能力が弱い。森林破壊と伐採の影響が加わったことで繁殖数が徐々に減少、自然分布域も日増しに狭くなり、最近ではめったに見られなくなっていたという。
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