【新華社北京7月29日】中国の習近平国家主席は25日、招きに応じ南アフリカのヨハネスブルクで開催された新興5カ国(BRICS)商工フォーラムに出席した。習近平氏は会議で「時代の潮流に順応し、共同の発展を実現する」と題した重要演説を行い、「黄金の都市」で「金色の10年」に向けた美しい青写真を描き出した。この演説に国際社会は大きな反響を示した。
▽協力計画を策定しBRICSの再出発を期待
ブラジル中国問題研究所のロニー・リンス所長は、BRICS諸国がすでにグローバルガバナンスの重要な役割を果たしていると述べ、各参加国が今後、より多くの協力の余地を見出し、より多くの発展のチャンスを生み出すことに期待を寄せた。
南アフリカの経済学者、コールズ・ヌドロブ氏は、習近平氏が提起したBRICS諸国による新産業革命パートナーシップの共同構築と、技術革新と工業化協力の促進という提案が非常に印象的だったと述べた。また、中国には技術革新での豊富な経験があり、その他の参加国には技術革新を行う基盤があると指摘。今後10年間におけるBRICS諸国の商業発展の潜在力は非常に大きいと語った。
▽「4つの堅持」がBRICSの新たな発展をけん引
ケニア・ナイロビ大学の国際経済学講師、Gerrishon Ikiara氏は、習近平氏が提起した4つの堅持(協力・ウィンウィン、イノベーション主導、包摂・普遍的恩恵、多国間主義の堅持)は非常に重要であり、中国とその他のBRICS諸国、中国・アフリカ協力フォーラムのアフリカ側参加国が協力を行う上での基本原則を反映していると指摘。習近平氏の演説は、協力・ウィンウィンを通して人類運命共同体を構築することの重要性を詳しく語ると同時に、BRICS諸国の意向や利益要求を反映していると述べた。
英国48グループ・クラブのスティーブン・ペリー議長は、習近平氏の4つの提案を、発展途上国が繁栄と発展に向かう上での指針とみなすことができ「非常にはっきりしていて正確だ」と述べた。
▽中国の計画がBRICSに新たな原動力を注入
BRICS商工理事会のセルビ事務局長は、BRICS諸国の議題が「一帯一路」構想とドッキングできるなら、より多くの国が利益を得ることになるとの認識を示し、貿易と投資、デジタル経済、農業経済などのさまざまな分野で、BRICS諸国の議題はすべて「一帯一路」建設に組み入れることができると述べた。
シンガポール・Longus Research Instituteのコー・チンイー(Koh Chin Yee)総裁は「中国は改革開放の40年間で、自国の発展を実現すると同時に、国際社会にも利益をもたらした。中国が引き続き対外協力を行い、多国間主義を堅持することが、現代の国際経済の基盤となっている」と述べた。
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