【新華社鄭州3月30日】中国の考古学者はこのほど、河南省確山県任店鎮付近を通る国道G107号の脇で、今から約2千年前の漢時代の官道跡を発見した。国道G107号線は中国の南北を貫く交通の大動脈。発見された官道はちょうどこの国道に重なるように埋もれており、中国最古の「国道107号線」が発見されたと言えば歴史のロマンを感じるかも知れない。
官道は朗陵故城遺址の中で発掘された。朗陵は中国の歴史の中でも有名な城郭都市で、県や郡の治所となった歴史は春秋時代から数え1300年以上に及ぶ。
国道G107号線は同遺跡の西側部分を貫通し遺跡を東西に分断している。遺跡では2本の道路跡が発掘されており、うち「2号道路」と呼ばれる遺構が南北方向に走り、部分的にG107号線の真下に埋もれている。同遺構の長さは252メートル、確認出来る幅は2・2~2・8メートル。路面の厚さは60センチで主に3層からなり、各層には多くのわだちの跡が場所によっては深い状態(多くの車両が同じわだちの上を通過した状態)で残されていた。
河南省文物考古研究院の劉海旺院長は「今回発見された官道は2千年前、中国で最も往来が激しかった道路だったのかもしれない。漢時代の官道の建設計画や道路の修繕技術、また漢時代の車輌製作などを研究する上で重要な意義を持つ」と語った。
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