【新華社西安3月28日】中国陜西省政府はこのほど「『一帯一路』建設2018行動計画」を公布した。「ハブ経済(鉄道や航空のハブ的役割)」「ポータル経済(西北部や『一帯一路』沿線国への門戸的役割)」「流動経済(ヒト・カネ・モノの流動)」の発展推進を加速させることで、内陸部における改革開放の新境地を切り開き「一帯一路」で「5大中心(交通貿易、国際生産能力協力、科学技術教育、国際観光、域内金融)」の建設を引き続き推進する。
計画では以下の点が示された。
▽交通と貿易物流の中心としての機能の構築
鉄道網と航空路線の整備を皮切りにハブ型交通網と総合交通ネットワークの建設を進め「一帯一路」沿線の基幹となる航空拠点や自由貿易試験区を建設する。
▽国際生産能力協力の中心としての機能の構築
中国とロシアの「シルクロード・イノベーションパーク」や、中国とカザフスタンの「首脳リンゴ友情パーク」の建設を重点的に進める。キルギスタンやカザフスタンなどで進められる陜西産業パークの建設への中国企業誘致や、「一帯一路」沿線国のエネルギー資源、設備製造、農業技術などで中国企業が提携ルートを開発出来るよう支援するなど、生産能力協力でデモンストレーション効果を発揮していく。
▽科学技術教育の中心としての機能の構築
省内の大学、研究機関や企業と海外のイノベーション機関が協力し合える仕組み作りを推進し、国境を越えた共同研究開発や技術移転を進展させる。省全体で教育の対外開放を進め、シルクロード職業教育基地を作り上げる。
▽国際文化観光の中心としての機能の構築
人と文化の交流や協力を拡大させ、対外文化交流で各種活動の基礎固めを行う。陜西アニメ・ゲーム産業基地や西安対外文化貿易基地などのプロジェクトを成功させ、省内観光の国際影響力を高める。
▽シルクロードにおける金融中心としての機能の構築
外資企業の誘致を進め、シルクロード経済ベルトで国を越えた資金決算機能の実現を加速させる。国際資金調達モデルを革新し、国際金融機関やシルクロード基金など海外の重要プロジェクトへ投資を行う投資機関との連携を強める。
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