【新華社上海３月２６日】中国の保険業は近年、保障型業務の発展を通じて全体的に穏健な成長を遂げてきた。関連データによると、２０１７年の元受保険料収入は前年を１８％強上回った。
上場保険会社も芳しい業績を上げている。中国平安保険（集団）股份有限公司がこのほど発表した年度決算によると、２０１７年の純利益は前年比３８・２％増の９９９億７８００万元（１元＝約１７円）、親会社所有者に帰属する当期利益は４２・８％増の８９０億８８００万元。平安寿険の純利益は４２・１％増の３４７億３２００万元だった。
新華人寿保険の年度決算によると、２０１７年の保険業収入は１０９３億元、親会社所有者に帰属する当期利益は９％近くも伸びた。資産総額は同年末までに初めて７千億元を突破した。中国人寿の業績予想によると、２０１７年の親会社所有者に帰属する当期利益は５５～７５％の成長を遂げる見通しだ。
住民の消費の高度化や高齢者向けサービスの旺盛な需要などさまざまな要素の後押しを受け、保険市場の長期的な発展見通しは明るいとみられる。
中国平安の常務副総経理兼最高財務責任者（ＣＦＯ）の姚波氏によると、人口の高齢化や医療費の上昇に伴い、生命保険への需要は拡大している。さらに住民の所得増や保険意識の増強、政策的支援もこれに加わり、保険の需要は引き続き高まる見通しだ。「消費の高度化が保険市場の発展の原動力になっているということだ」と姚氏は語る。
業界関係者によると、「保険大国」から「保険強国」という戦略的目標の実現に向けた取り組みが進む中、保険業に大きな成長の余地が生まれている。
これにより、保険業の健康や医療、高齢者向けサービスなどの分野における事業展開の加速も促されている。中国平安の年度決算によると、２０１７年、生命保険及び健康保険の新契約価値は３２・６％の成長を遂げた。
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