【新華社マニラ11月16日】東南アジア諸国連合(ASEAN)は商業貿易や交通の要所に位置し、隣国を多数抱え、近年では対話を行うパートナーも増え続けている。互いの交流はますます緊密に行われ、協力も日ごとに深まっている。
アナリストによると、中国とASEANが急速に深め続けている関係は、その他のパートナー国とASEAN間の交流や協力にとって手本になっている。各パートナー国はそれぞれの良さを発揮し、手を携えてASEANの「良き隣人」となり、地域発展のためにプラスエネルギーを与えるべきである。
シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院(LKY―SPP)の学院長で、元ベテラン外交官であるキショア・マブバニ氏はこのほど、中国がASEANとの自由貿易協定の締結を先駆け、その後日本や韓国が相次いでASEANと自由貿易協定を締結したことについて語った。
中国-ASEAN間の協力が日ごとに緊密になることの影響を受け、オーストラリアなどの隣国もASEANとの関係を強化し始めている。オーストラリアのターンブル首相は今年2月、シドニーで2018年オーストラリア-ASEAN特別サミットを開催すると発表した。こうしたサミットがオーストラリアで開催されるのは初めてとなる。
世界の地政学的リスクが高まり、様々な安全問題が浮き彫りになる中、中国-ASEANの善隣友好関係は地域を安定させる錨のような存在となっている。
少数の地域外国家が南中国海などの問題を利用し、この地域の情勢を撹乱しようと試み、中国とASEANの発展を牽制しているが、中国はこの地域の問題は直接当事国が対話と協議により解決するべきだとの立場を堅持し、関係各国と共に問題の解決を平和的な協議の軌道に戻すよう努力している。
オーストラリア国立大学アジア太平洋学院のヒル教授は、「ASEANが最も必要としているのは平和的な周辺環境だ」と語る。
シドニー大学中国研究センターのHendrischke教授は、オーストラリアと中国はどちらも東南アジアの繁栄と安定から恩恵を受けることができ、両国はこの共同目標のため、相互補完的な貢献を行なっていくことができると考えている。
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