【新華社北京11月14日】習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席は11月13日、ラオス人民民主共和国を公式訪問するにあたり、ラオスの『パサション』、『KPLニュース』、『ヴィエンチャン・タイムズ』で、『中国・ラオスの戦略的意義を備えた運命共同体を共に構築しよう』と題する署名入り論文を発表した。主な内容は以下の通り。
中国・ラオスの戦略的意義を備えた運命共同体を手を携えて構築しよう
ラオス人民革命党中央委員会書記長・国家主席であるブンニャン・ウォーラチット氏の招待を受け、私はまもなくラオス人民民主共和国を公式訪問する。ラオスの新旧の友人たちと友情を存分に語り合い、共に発展を図り、両国の関係のすばらしい未来を共に切り開くことを期待している。
中国とラオスは、信念が通じ合い、社会制度が同様で、発展の道が類似した社会主義の友好国である。国交成立から半世紀余りにわたり、両党・両国の関係は時代の変遷と目まぐるしく変化する国際情勢の試みに耐え、感動的な美談を記してきた。
新しい時期に入り、中国・ラオス全面的戦略パートナーシップは絶えず開拓されている。ハイレベルの交流が日増しに密接になり、党間の交流が持続的に深まり、政治の相互信頼もますます安定して強化されている。中国とラオスは、社会主義理論と実践の革新を模索し、経済、政治、文化、社会など各方面の構築を全面的に推進し、現代化の進展促進を加速するプロセスで、終始平等に向き合い、相互にサポートしてきた。
中国とラオスの発展戦略の接続は加速している。中国が提唱する「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想とラオスの「陸上鎖国を陸上相互接続国に変える」戦略、中国の「第13次五カ年規画」とラオスの社会発展「第8次五カ年計画」は高度にマッチしており、両国の発展理念も類似している。
中国とラオスの実務協力は加速段階に入った。中国はすでに、ラオスの最大投資国、第2貿易パートナーとなっている。中国のラオスに対する直接投資額は累計61億米ドルを突破し、現地の水力発電、鉱産物、サービス貿易などの産業の発展をけん引してきた。ラオスの中国に対する輸出もたえず拡大しており、ラオスのコメ、コーヒー、バナナ、スイカなどの農産品は、中国の消費者から日増しに好評を得ている。
中国とラオスの人文交流は日増しに活発になっている。今年上半期、ラオスを旅行した中国人旅行客は40万人に達した。ますます多くのラオス人がビジネスや観光のために中国を訪れており、中国政府の奨学金を取得したラオスの留学生の人数も東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のうちトップとなった。
―我々は戦略のコミュニケーションを強化し、相互尊重・相互信頼の運命共同体を構築しなければならない。中国とラオスの双方は両国の友好の伝統を継承・発揚し、両国間の関係発展の正確な方向性をきちんと把握し、政治の相互信頼を深め、互いの改革推進、社会主義建設の理論の模索と実戦の経験を参考とし、政党、政府、司法機関、地方間の交流を密接にし、中国・ラオス全面的戦略パートナーシップの範囲と深さを開拓しなければならない。
―我々は戦略の接続を深め、相互支援・相互援助の運命共同体を構築しなければならない。中国はラオスが独特な地理的優位性を発揮し、グリーンで持続可能な発展を実現するよう支援する。
―我々は実務協力を開拓し、互恵・ウィンウィンの運命共同体を構築しなければならない。双方は、協力の潜在力を絶えず発掘し、協力モデルを革新し、電力の相互接続、金融、エネルギーなどの分野での実務協力を開拓し、ラオスの農業、水利、交通、通信などのインフラ建設を促進し、両国国民のために実際の益をもたらさなければならない。
―我々は人文交流を拡大し、相互学習・相互参考の運命共同体を構築しなければならない。我々は、文化、科学技術、青年、地方などの分野での交流・協力を強化し、中国とラオスの友好のともしびを伝えていく。
中国とラオスは瀾滄江―メコン川協力メカニズムの重要なメンバーである。同協力メカニズムは、2016年の正式な始動以降、豊富な成果を上げ、「瀾滄江―メコン川スピード」と「瀾滄江―メコン川効率」を体現し、平等に向き合い、真摯に助け合い、家族のように親しい瀾滄江―メコン川文化を育成した。ラオスは来年、瀾滄江―メコン川協力の共同議長国を務める。中国はラオスと共に努力し、瀾滄江―メコン川協力がより多くの成果を上げるよう推進し、ラオス側の提起した早期収穫措置を実行し、大メコン圏地域(GMS)の発展をけん引し、同地域の国家・国民により多くの福祉をもたらしたいと願っている。
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