新華網ワシントン9月18日(記者/陸佳飛)米国のティラーソン国務長官は17日、米国在キューバ大使館に勤める外交官複数の体に異常が現れたことから、米国側は在キューバ米大使館の閉鎖を検討していると述べた。
ティラーソン国務長官は当日、米放送局大手CBS放送のインタビューに応じた際、「米国側は体調不良を訴えた一部の米大使館の米国人職員をすでに米国に帰して治療させている。」と語った。ティラーソン国務長官は、彼らの体に支障が出たことは非常に深刻な事態で、米国側は在キューバ米大使館の閉鎖を検討している、との見方を示した。
米国務省は、これまでに少なくともキューバ駐在米大使館の米国人職員21人の体に異常が現れたと漏らしている。米国のケーブルニュースネットワーク(CNN)は匿名希望の米高官の話を引用し、キューバ駐在米大使館の米国人職員が『音波攻撃』を受けたとしている。これに対し、米国務省のノーアート報道官は、キューバ駐在米大使館の米国人職員の報告によると、米国人職員らに体調不良をもたらしたとされる音響兵器はまだ見つかっておらず、彼らは、このような事件はもう起きていない、と伝えている。
今回の事件を受け、米国側は5月23日に在米キューバ大使館の外交官2人を国外追放処分とした。
キューバ外務省は声明を発表し、「米国側によるキューバ側外交官への追放処分には正当な理由も根拠もない。キューバはこれまで、領土内において外交官及びその家族に不利益を与える活動を許すことはなかったし、今後も許すことはない。」と伝えた。また、声明は、「2月に米国側から上述の『事件』の報告を受けて以来、直ちに専門家グループを立ち上げて調査に取り組むとともに、米大使館及び外交官の自宅の警備も行っている。」と伝えている。
(新華社より)
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