数日後に中国・厦門(アモイ)でBRICS首脳会議が開かれる。中国は今回の議長国であり、BRICSの各協議事項を引き続きリードする。過去10年間でBRICSが世界経済に占める割合は12%から23%へ上昇し、貿易額では11%から16%へ上昇した。(文:周戎・中国人民大学重陽金融研究院シニアフェロー。人民網掲載)
今回の首脳会議でBRICSは引き続き開放・包摂・協力・ウィンウィンの原則を堅持し、「コミュニティ」を拡大して、発展途上世界に対して十分な求心力を持ち、他の新興国及び途上国との意思疎通や交流の強化に一層の「プラスのエネルギー」を注げるようにする。
BRICS各国はいずれも地域大国だが、各自の発展上の試練を抱えるだけでなく、周辺の途上国の経済発展を先導し、支援する歴史的使命を担ってもいる。中国の「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブは重大な国際発展プロジェクトとなり、ロシアは中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の重要な目的地、ルート国となっている。中国の「一帯一路」イニシアティブは中国とBRICS各国との協力を緊密に結びつけ、多くの国々の発展戦略と連携して、多くの途上国、先進国、BRICS各国、国連に十分に認められ、評価されている。
だが、「一帯一路」の各事業の推進に伴い、途上国の民営企業がいかにして国際金融機関の支持を得るか、投融資ルートを拡大するか、各国税関間の協力を促進するか、電気料金改革を進めてエネルギー事業が目に見える収益を得られるようにするかなどは、いずれも避けられない問題だ。
中国がこの方面で前を歩いていることは誇りに値する。多くの途上国で活動する中国企業はいずれも民生事業を重視し、すでに、あるいは現在、途上国の立ち後れた地域の民衆の生活様式を変えており、こうした国々の貧困削減事業に対して代替不能な貢献をしている。いくつかの途上国民衆の労働習慣、生活習慣、生活の質は中国企業の進出によって改められている。途上国の進歩を助ける方面では、インドとロシアも積極的な貢献をしている。インドがアフガニスタンとアフリカの一部の国で進める民生事業も精彩に富むものだ。
今回のBRICS首脳会議はBRICS各国間の政治・経済協力を促進し、国際社会にBRICSの声を届け続けるだけでなく、途上国の貧困削減・成長・雇用問題解決に、より多くの的確で実行可能な国際案を示すことになる。
(人民網日本語版)
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