中国国家電網公司(国網公司)は20日、傘下にあるクルマのインターネット(テレマティクス)プラットフォームが、普天新能源や特来電、星星充電などの充電設備運営事業者17社と相互接続したことを明らかにした。接続する充電設備の総数は16万7000個、1日当たり充電量は100万キロワット時を超える。これにより中国は、世界で最も広範囲で、接続設備数が最多、技術水準が最高のスマートテレマティクスを構築した。
インターネット、モノのインターネットに続き、テレマティクスが未来のスマート都市の重要なバロメータとなった。国網公司はビッグデータやクラウドコンピューティングなどの技術を使い、開放された高効率のスマートテレマティクス・プラットフォームを構築することで、中国全土にあるほとんどの充電設備を接続し、支払いを統一。ユーザーは、「e充電」アプリをダウンロードすれば、ワンクリックで充電設備を探すことができる。
国網公司 広報担当の王延芳氏によると、電気自動車ユーザーの「充電設備がみつからない」「支払えない」「充電できない」という難題に対し、同社はすでにバッテリー充電交換スタンド5526カ所、充電設備4万5000個余りをつくり、「六縦六横二環」高速道路急速充電ネットワークが16省、121都市をカバーしていると紹介した。
テレマティクスは、ユーザーの充電に便利なだけでなく、時間帯ごとの充電価格とサービス費のインセンティブを通じてユーザーの充電行為を誘導し、電力使用負荷のピークカットとピークシフトを進めた。統計によると、テレマティクスの構築以降、累計充電量のうち約20%が電力使用の少ない時間帯に充電され、クリーンエネルギーの利用が促進された。
「スマートテレマティクスの中心となるのは、充電運営プラットフォームと自動車企業車両管理プラットフォームをベースとしたデータ共有だ。「自動車、充電設備、ネットワーク」データを融合させ、充電、電力使用、ドライブなどのビッグデータ分析により、ユーザーへさらに多くのサービスを提供できる」。国網電動汽車公司 董事長の彭建国氏は、現時点で吉利、比亜迪(BYD)、江淮など20社余りのメーカーと技術マッチングを行い、電動自動車の実状や電池寿命などの監視と予測が可能になったと説明している。
国家電網公司は、2017年に「九縦九横二環」高速道路急速充電ネットワークを完成させ、電動自動車ユーザーの都市間移動ニーズを満たす見通しだ。2020年には充電設備12万個を建設し、スマートテレマティクス プラットフォームに公共設備80万個を接続することを計画している。
(チャイナネット)
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