新華網モスクワ8月14日(記者/安暁萌)BRICSの提携関係が2期目の「黄金の十年」に入って初めてのサミットが9月に中国・アモイ市で行われる。ロシア戦略研究所経済研究センターのカラターエフ副主任はこのほど、新華社の独占インタビューに答えて、グローバルガバナンス改革におけるBRICS諸国の役割は誰もが認めるところとなっており、国際金融システム改革推進と経済の安定発展維持などの具体的計画の中心となるだろうと話した。
同副主任によると、2008年の国際金融危機以降、BRICS諸国は国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの国際主要金融組織が改革を実行し、これらの機関の方針と議題に対する新興経済体の影響力を強化するとともに、これらの機関への参与の程度と世界経済に占める比率のバランスを保証することを主張してきた。
中国が提唱する「一帯一路」について同副主任は、この構想が中国とロシア両国に非常に実際的な成果をもたらしており、貿易の簡便化やサービスと資本移動の手順に関する分野での「一帯一路」の提案とBRICS諸国が議論している内容が図らずも一致しているため、「一帯一路」がBRICS諸国の提案を実行するプラットフォームとなると同時に、具体的な協定の着実な実行と、経済協力拡大の可能性を実現する良いモデルとなるのではないかと述べている。
また同副主任は、他の発展途上国とよりはば広いパートナーシップを結んで「BRICS+」モデルを実行し、BRICS五カ国とより多くのパートナー国家の二国間、また多国間の貿易と相互投資においてさらに多くの成果が得られるとも述べている。
同副主任はさらに、「先進国の保護貿易主義の強化や確定しない経済政策により、BRICS諸国の提携拡大が余儀なくされていることを決定した。経済成長を共同で促進するためには、BRICS諸国が現在の経済の課題に対応し、経済の長期的且つ安定した発展を確保する計画を研究しなければならない。このほか、BRICS諸国の国際連合、G20、世界貿易機関(WTO)など国際プラットフォームでの協力を強化する必要もある。」と述べた。
(新華社より)
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