このほど「繽果盒子」という名前の新型コンビニエンスストアが上海の街角に登場した。レジ担当者がいない無人コンビニで、客は品物を選ぶと、決済できるアプリのバーコードやQRコードをスキャンして支払いを済ませる。「北京青年報」が伝えた。
▽実名登録して来店 コードをスキャンして支払い
このコンビニを運営する繽果盒子の賈軍・販売部門副総経理は、「弊社の無人コンビニには中型店と大型店の2タイプがあり、面積は中型店が12.48平方メートル(4.8メートル×2.6平方メートル)、大型店が15.6平方メートル(6メートル×2.6メートル)だ。店内に陳列された商品は一般のコンビニより少なく、主に品質保証期間の長い食品、飲料品、ヨーグルトや日用品を売っている」と説明する。
賈副総経理によると、「お客様が入店する際には、入り口に啓示されたQRコードをスキャンし、ご自身の携帯電話番号と関連づけ、実名登録を行っていただくことが必要」という。
客が入店すると、ドアがロックされて店と客の安全を守る。店内のすべての商品には電子タグがついており、ほしい商品を選んでレジカウンターに置くと、自動的に識別して価格を計算する。客がそばにあるスクリーンで携帯をかざし決済コードをスキャンすると支払いは終わり、ドアが開いて買い物は終了する。賈副総経理は、「何も買わない場合や緊急事態が起きてすぐに店を出なければならない場合は、開錠ボタンを押せば店から出られる」と補足する。
▽実名とモニタリングで窃盗犯を追跡
無人コンビニの重要ポイントは窃盗犯の問題だ。賈副社長は、「お客様が初めて無人コンビニに来店して買い物なさる場合は、関連のインターネットサイトを通じて実名の認証および携帯電話番号との関連づけを行っていただく必要があり、店内では高解像度の監視カメラがリアルタイムで顔認証情報の追跡を行っている。商品にはすべて電子タグがついており、支払いをしないで商品を持ち出そうとすれば、安全検査エリアの外に出たとたん、店内に警告の放送が鳴り響く」と説明する。
賈副総経理によれば、「無理矢理、商品を持ち出して支払いを免れようとすれば、会社側の対策専門チームが顔認証情報と実名登録に基づいて追跡を開始する」という。
無人コンビニは上海に登場する前、すでに広東省中山市で4店舗が開店し、9ヶ月のテスト営業が行われている。賈副総経理は、「上海と中山の店では、これまで窃盗事件は一件も起きていない」と述べた。
また賈副総経理は、「店番が一人もいないというのがこのコンビニの特徴で、人件費を大幅にカットできる。店番がいないことは監督管理する人がいないということではない。弊社は商品データバンクの構築を通じてバックヤードで商品の販売状況をリアルタイムでモニタリングするとともに、保障担当者1人が最大で10店舗の安全対策を担当している」と説明する。
(人民網日本語版)
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