新華網モスクワ6月9日(記者/安暁萌)上海協力機構(SCO)の加盟国首脳理事会第17回会議が8日から9日にかけてカザフスタンの首都アスタナで行われる。上海協力機構前事務局長のドミトリー・メゼンツェフ氏は、近日新華社記者の特別インタビューに応じた際、「今回のサミット後、SCOは新たな将来や各加盟国間によるより大規模なインタラクティブ、及びに枠組み内外の協力分野における新たな実践のチャンスを迎えるだろう。」と語った。
メゼンツェフ氏は、「インドとパキスタンがすでに合意文書に署名し、まもなくアスタナサミットで正式にSCOの加盟国となることは、SCOとユーラシア諸国の関係にとっては歴史的瞬間であり、これはSCOで初の加盟国拡大となる。」と語った。
メゼンツェフ氏は「加盟国の数がふえると、SCOは国際的なアジェンダに一層深い影響をもたらす見通しで、国際の安全保障と安定を一層力強く促進し、ユーラシア地域が直面するいくつかの現実問題の解決を推進するでしょう」と語っている。メゼンツェフ氏は次のように指摘する。SCOの優先任務は、地域の安全と安定の保障、テロ、過激主義、分裂主義、麻薬や違法な武器密輸の取り締まり、及び経済貿易や人道主義分野の協力などに及んでおり、当機構の枠組における経済アジェンダの内容もますます充実し、重みを持ちつつある。 メゼンツェフ氏から見れば、ロ中両国の相互信頼は絶えず深まり、両国関係は国と国との関係の模範となっている。ロ中は共にSCOの創始加盟国で、両国のSCOの枠組みにおける協力内容もますます充実し、重みを持ちつつある。
ロ中友好協会の会長として、メゼンツェフ氏は今年5月に北京で開かれた「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラムに招かれて出席していた。
メゼンツェフ氏は次のように語った。「一帯一路」はすでに古代シルクロードの地理的範疇を超えた、多国に恩恵を施す新しい経済関係の枠組みになっています。「一帯一路」の沿線各国を集めるという任務は困難なものですが、すべての沿線諸国は、各国が力を合わせて「一帯一路」構築を推進すれば、きっと平和と繁栄が実現できると信じています。
「中国がロシアなどの隣国やパートナー国を招待して『一帯一路』という壮大な構想に参与させたことは、ユーラシア大陸各国の順調で安全な発展に保障を与えています。」とメゼンツェフ氏は語った。
(新華社より)
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