南開大学環境科学・工程学院2013年度本科生の周昊氏は、学生の曠宇氏、李昭環氏と科学研究チームを組み、2年間にわたり、夏季と冬季に華北地区の主要都市(北京市、天津市、石家荘市)の各種建築物表面から粉じんのサンプルを収集し、その細菌と関連する抗生物質耐性遺伝子(ARG)と抗生物質耐性細菌(ARB)を研究した。チームはさらに細菌培養、細菌種族鑑定などの手段を用い、北京・天津・河北の建築物表面の粉塵の細菌群やARGの分布に関するデータ、及び都市部の土地利用方法と季節の差によるARGの分布と細菌群構造への影響に関するモデルを入手した。科技日報が伝えた。
研究の結果、北京・天津・河北の粉塵には確かに、さまざまな細菌とARG・ARB、すなわち「スーパーバクテリア」が大量に存在していることが明らかになった。またこれらの微生物の分布には、次のような法則がある。細菌、ARGは冬季よりも夏季の方が多く、細菌の多様性が最も高いのは、夏季の人口が密集するビジネス街だ。冬季の場合、細菌の多様性が最も高いのは駅となる。人口密度が最も低く、交通量が少ない教育エリアは細菌が少なく、その多様性には季節による大きな変化はなかった。
(人民網日本語版)
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