故宮は25日午前、視覚障害者補助犬(盲導犬)を連れた来場者を初めて受け入れた。北京日報が伝えた。
視覚障害者である王さんは25日午前、友人とともに、盲導犬を同伴して故宮博物院に見学に訪れた。故宮の係員が、前後に付き添い、王さんの安全を確保。階段や斜面、また入り口の敷居などを通る場合は、盲導犬はそのたびに歩みを止めてそのことを王さんに知らせた。そして王さんの命令に従って王さんを誘導しながら前に進んだ。
王さんは、「子供のころ、故宮に見学に来たことがあった。当時は、階段に保護設備が敷設されておらず、太和殿広場の地面には凹凸があり、御花園には多くの手すりが設置されていたことを覚えている。だが、今は見学コースにさまざまな便宜が設けられ、非常にスムーズに見学することができた」と話した。盲導犬を同伴した視覚障害者が故宮内を見学するケースはこれまで皆無で、見学のピークシーズンである現在は来場者がかなり多い上、故宮内の通路は斜面や階段、敷居が多く、中庭が狭いなどの問題を考慮し、故宮博物院は、安全検査、見学ルート、見学者の誘導など各種安全保障対策を検討・制定した。
故宮博物院の関係者は、「来場者一人一人がスムーズに見学できるよう尽力している。視覚障害者の方が盲導犬同伴で見学を希望される場合は、博物院が事前の受け入れ準備を行い、各見学者の見学における権益と安全を確保するために、遅くとも前日までに予約を行っていただきたい」と話した。
(人民網日本語版)
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