新華網東京5月22日(記者/楊汀、馬崢、鄭敏)「我々が中国と中日交流を題材にした日本語の書籍の出版を中心に、海外で『中国のエピソード』を語ることは中国と心がつながっている華僑華人の使命であり、出版関係者としては尚更のことだ。」日本に在住して26年間になった日本華報出版社の段躍中社長はこのほど、東京で新華社記者の取材を受けた際に、このように述べた。
今年は中日国交正常化45周年にあたり、日本僑報出版社が創立21周年を迎える年でもある。1990年代初めに、段躍中社長は勉学するために日本を訪れ、博士論文で「中国人の日本留学史」を研究した。留学中に、日本語の新聞『日本僑報』を創刊し、妻と1996年に日本華報出版社を設立した。その後に、出版した『在日中国人大全』に日本各界で活躍した華僑華人1万人以上のデータを収録し、在日華僑華人の現状を初めて全面的に紹介した。創立10周年の節目に、段躍中社長は在日華僑華人の「中国のエピソード」を語るだけでなく、中国の優れた書籍を翻訳して出版し、中国のエピソードを日本の主流社会に紹介する必要があることを認識し始めた。
「2012年、日本の中国に関する報道で『中国の夢』という表現が頻繁に現れたが、中国を研究する専門家を含めて、その真の内包については実際に理解されていなかった。これを受けて、我々は『中国の夢は誰の夢か』を翻訳して出版し、社会から幅広く注目されただけでなく、日本の明治大学などで教科書の教材として使用された。」と段躍中社長は語る。
段躍中社長は次のように紹介した。出版社はまた、旅行・観光と古典文化などを主題に、 漫画と絵図などの多数の形式を一体化した書籍『知られざる中国の名勝古跡』を周到に制作した。この書籍は中国で生活したことのある20人余りの日本人が執筆し、日本の読者が読み終えた後に中国への理解を深め、中国を訪れることを願って書かれた。
陣営をさらに拡大するため、出版社はさらに、東京で「漢語角」(中国語コーナー)を設立し、一般市民に「中国のエピソード」と触れ合う機会を提供している。日中翻訳学院を設立し、「中国のエピソード」を上手く表現できる優秀な翻訳者を育成している。
「我々は『一带一路:機会と試練』を制作し、翻訳している。北京で開催された『一帯一路』国際協力サミットフォーラムの会期中に、日本の学者から『一帯一路』に関する書籍があるかという問い合わせの電話を受けた」、自分の事業について、段躍中社長は「海外華人として、中国の絶え間ない発展を目にすることを心から誇りに感じている。海外の出版関係者として、我々は『中国のエピソード』を語り継ぐことを望んでいる。」と興奮気味に話した。
(新華社より)
推薦記事: