新華網北京5月11日(記者/杜鵑)韓国連合通信社は9日、朝鮮の政府高官と米国の民間機関の関係者は8日、ノルウェーのオスロで非公式会談を開始したと報じた。
朝鮮と米国の代表者が昨年11月、スイスのジュネーブで面会して以来、初めての会談になる。韓国連合通信社は、朝鮮半島情勢が再び緊張化したこの時期に、朝鮮と米国の今回の会談する目的は相手側の考えを探ることで、公式対話に向けた下準備を行うことだと分析する。
韓国連合通信社はノルウェーの外交関係筋の説明を引用し、朝鮮側の会議出席者は今回、朝鮮外務省に隷属する機関の研究員という肩書で対話に参加するため、この対話は公式会談と民間の対話との間の「一級半」会談ではなく、非公式の代表者による「二級」対話と捉えるべきだと報じた。
韓国連合通信社の説明によれば、オセロでの対話に参加する朝鮮側代表団団長は朝鮮外務省米国局の崔善熙局長で、米国側の代表はワシントンに本部を置くシンクタンク、ニューアメリア財団のベテラン研究員のスザンヌ・ディマッジョ氏だという。
【方策は多い】
第一に、対話の機会を朝鮮半島情勢が緊張化した時期に選んでいる。韓国連合通信社はアナリストの観点を引用し、肝心な時期に会談を行うことで、双方は朝鮮の核をめぐる協議を行う機会を得て、朝米関係の改善の前提と可能性などの話題について、深層から意見交換を行うと評じた。
次に、対話の場所になるオスロも象徴的意義を持つ。1993年1月、イスラエルはパレスチナ解放機構との接触禁止令を解除した。ノルウェー政府の仲裁を経て、パレスチナとイスラエルの高官は極度な機密状態のもとで、前後してオスロで14回にわたる交渉を行い、紛争を平和的に解決する決意を確化した「パレスチナ暫定自治宣言」(オスロ合意)に最終的に署名した。
【相手側の意図を探る】
5月1日、米国のドナルド・トランプ大統領は朝鮮の指導者に平和のシンボルであるオリーブの枝を投げ、「適切な状況」で対面して会談を行うことを希望すると表明した。韓国連合通信社は当時、朝鮮と米国の双方はこの数カ月間に相互に「武力を誇示し」、互いに戦争で威嚇し合ったが、トランプ大統領は最新の言動で、両国は最終的に協議に進む可能性があると述べたと分析している。
(新華社より)
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