新華網ブリュッセル5月8日(記者/潘革平)「現在、中国とベルギーの関係は史上最良の時期にあり、両国は全方位的な友好協力パートナーシップの深化に取り組んでいます。『一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)』構想は中国とベルギーの貿易や設備の連結を強化し、ベルギーのインフラ設備と投資に新たな原動力をもたらすでしょう。」
「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京で開催されるにあたり、曲星在ベルギー中国大使は新華社記者の特別取材に応じた際、このように語った。 曲大使は次のように述べた。ここ数年間に、中国とベルギーの政治的相互信頼は絶えず深まり、上層部の往来は頻繁で、二国間関係の着実な発展のために堅固な政治基盤を固めてきた。両国の経済貿易協力の成果は実り多く、2016年には二国間の貿易額は213億5000万ドルに達している。中国企業はベルギーの経済社会の発展のために積極的に貢献した。そのうち、ボルボ・カー・ コーポレーション(通称ボルボ・カーズ)のゲント工場は中国の吉利集団に引き継がれてから、生産台数が史上トップを維持し続け、現地の約二万人の雇用を保障している。
曲大使は次のような見方を示した。中国・ベルギー両国は「一帯一路」の枠組みのもとで極めて効果的な提携を展開している。2016年9月8日には青海省西寧市からベルギー・アントウェルペン港へ向かう初の国際定期貨物列車「中欧班列」が正式に出発し、標準コンテナ44個分の貨物をアントウェルペンまで運んでおり、従来の海路輸送よりも約40日間の輸送時間を短縮した。
海運面では、「一帯一路」による効果はいっそう明らかになっている。中国遠洋(コスコ)の定期船は毎週中国・ベルギー間を頻繁に往来し、当グループはアントウェルペン港、ゼーブルッヘ港の株主になっている。「一帯一路」のおかげで、中国はアントウェルペン港の3番目に大きな取引先国となり、アントウェルペン港では中国からの貨物取扱量が2016年に1412万トンを超えた。航空輸送の面では、海南航空が今年下半期にブリュッセル-上海を結ぶ直行便を開通させる予定だ。
今年3月、ベルギーは正式にアジアインフラ投資銀行(AIIB)の新メンバーとなった。「一帯一路」協力に対するベルギー政府の十分な重視を具体的に表すため、ペーテルス副首相兼経済・対外貿易担当が中国へ赴いて「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムに参加し、また中国とゼーブルッヘ港を結ぶ初列車の出発式に出席する。
曲大使は、「一帯一路」の枠組みのもとで、中国・ベルギー双方のより多くの協力プロジェクトが実行に移され、その成果が花開くよう期待していると表明し、「中国・ベルギー双方の今後の協力の潜在力は非常に大きいのです。」と述べた。
(新華社より)
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