中国初の真の国産空母「001A型」が間もなく進水するという情報がネット上で伝わり、前向きな評価を受け、注目されている。001A型は23日よりドックで注水を開始した。重要な時が目前に迫っていることが分かる。
001A型の建造は、中国で独自に空母を建造できる数少ない国の一つになることを意味する。中国は外洋海軍の高度発展の段階にあり、近い将来複数の空母艦隊を保有することが予想できる。中国による強い海軍建設の幕が開かれた。
空母は非常に高価な戦略的資産だ。空母打撃群一個の火力と費用は、中等国の軍隊には及びもつかないほどだ。空母は大国の軍事抑止力を示す前線の場であり、最も活気ある戦略的ツールでもある。強い空母艦隊の建設は、大国の技術と資金、それから国の意志に対する総合的な試練である。
中国の空母建造は開始が遅れた。中国は空母を丸ごと購入することができず、空母保有はインド、ブラジル、タイの後となった。しかし中国は、空母「遼寧艦」から001A型まで着実に歩み続けた。中国の総合的な国力を基礎とする成果が、空母によって噴出しようとしている。
しかしながら中国と世界一の空母大国である米国の間には、まだ大きな開きがあることを認めなければならない。国産空母のトン数と艦載機数は米空母を大きく下回り、半分ほど、さらには半分以下となっている。米空母の原子力技術と発艦技術は中国の空母に搭載されていない。中国が米海軍に近い空母の実力をつけようとすれば、さらに数十年の時間が必要となるだろう。これは中国の国防力と国力全体の、米国との実際の差によるものだろう。
しかし中米の差は、中国が軍備競争を展開するための基準とはならない。これは中国が発展の成果を冷静に評価するための注意書きだ。中国には他にもすべきことがあり、先進国の仲間入りを果たすためには一世紀の時間が必要だ。今はその半分の道を歩み終わったばかりにすぎない。
資金と労力を費やし空母を建造するためには、中国の全社会が長期的な視野を持ち、統一的に手配し、現在の利益と長期の利益の関係を上手く処理する必要がある。中国はこれについてよく取り組んでいると言うべきだ。空母は一隻ずつ作るほか、人々からの強い支持が必要だ。中国社会の全体的な向上心と大局の意識は、非常に得難いものだ。
中国は戦略的資産を増やし続け、国防力が日進月歩となっている。中国は長年に渡り戦争に巻き込まれていないが、これは良い流れだ。中国が国防を発展させた結果、戦争から遠ざかることを願う。中国の先進的な武器を派遣し、演習でたびたび姿を現せば、外部勢力の中国に対する軍事的挑発をけん制できる。
高速かつバランスよく発展する大国になる。これは中国の唯一の選択肢だ。中国は近年、ほぼ全力で発展に取り組んでいる。経済発展に伴い国防が拡大し、蓄積された成果が徐々に示されている。新旧の大半の大国と比べ、中国はより多くの体力を残しており、国の競争力を支える柱も多くなっている。
国の戦略的目標を、余裕を持ってやや低めに設定する。これは中国にとって重要なことだ。完全に自制し控えめになるわけではないが、無理をせず戦略的能力に余裕を持たせ、目標を設定する。これは東洋の知恵であり、平和的台頭の重要な原則だ。
001A型は世界で最も先進的なわけではなく、現実の大きな流れの重要な一環であることが、その真の価値と言える。この流れは中国の総合的実力の要素になりうる。重要なのは中国がそれを上手に利用し、厄介事ではなく尊重と畏敬を集めることだ。
001A型は中国の国防建設の新たな一里塚であることは間違いない。前方にはまだ解決すべき問題が山積しているが、これは心を奮わせることでもある。
(チャイナネット)
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