決算では、東芝グループの2017年3月期の連結最終損益が最大で1兆100億円(約91億ドル)の赤字になる可能性も発表された。これにより、日本の製造業としては純損失規模が過去最高に上った。
今年2月14日以降、東芝は2度にわたり決算発表を先延ばした。共同通信社によると、たとえ東芝が今回、決算を発表したとしても、東京証券取引所で上場廃止になる危機に直面している。
AP通信によると、東芝は数十間ほど日本の優良企業の一つだったが、近年の東芝は終始、事業・資産の売却に依存して経営を維持していた。
これらは同社の原子力発電事業と無関係ではない。福島原発事故後、原発の安全性に対する懸念が広がり、原子力発電メーカーはより厳格な管理措置に直面した。さらに、原油価格の下落、天然ガスの需要量の増加によって、原子力発電メーカーのコストが急激に上昇し、原発子会社ウェスチングハウスがシカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I)から買収した米原子力サービス会社、ストーン&ウェブスター(S&W)が抱えていた63億ドルの損失によって、東芝の負担はさらに膨れ上がった。
共同通信社によれば、東芝は今月初めに困難な資金繰りを解決するため、最も高価値の半導体事業の多数の株を売却すると発表した。現在までに10社が1次入札に参加する意向があり、最終結果は7月頃に公表される。
東芝はさらに、収益の低い家電事業を売却する方針だ。共同通信社は、これにより東芝はテレビ製造業界から完全に撤退することを表明すると報じた。
(新華社より)
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