新華網北京4月11日 習近平国家主席は6日から7日まで、米国フロリダ州にあるマーアーラゴで米国のトランプ大統領と会合を行った。両国元首は中米関係及び共通して関心を寄せる国際・地域問題について幅広く深層から意見を交換した。
これは米国の新政権発足後、中米元首による初の会合となり、国際社会が高度に注目している。海外の専門家は今回の会合はポジティブで成果が多く、「疎通」、「協力」、「分岐のコントロール」が注目される3つのキーワ-ドになるとの見方で一致した。
キーワ-ドの一:疎通
中米両国は世界的な影響力を持つ大国であり、両国は政治体制、文化的伝統、行動モデルなどで相違点があり、一部の具体的な課題における政策目標と国益も異なる。このような状況で、両国間に誤解と分岐が生じ、対立と衝突が一旦引き起こされると、両国に危害が及ぶだけでなく、世界にとっても重大な影響を及ぼす。
専門家は次のように認識している。そのような事態を回避するために、双方は疎通を強化する必要がある。疎通は協力と分岐のコントロールを実現する基盤になる。
習主席は彼自身がトランプ大統領と長時間にわたり深く疎通し、互いの理解を深め、相互信頼を増進し、多くの重要な共通認識に到達し、業務上の良好な関係を築くことができたと述べた。トランプ大統領も彼が習主席と十分に話し合い、非凡な友誼を確立できたと語った。
2人の元首の見解から、双方の疎通が成功したことは明らかだ。
パキスタン・イスラマバード政策研究所のハリド・ラハマン所長は、トランプ大統領は会合で、彼が習主席と友誼を確立し、長期的で重要な関係を形成していくと表明していたと述べ、また「私はこれを双方が手を携えて二国間、地区及び国際問題を解決していくためのポジティブな兆しだと考えています。」と述べた。
キーワードの二:協力
両国元首の会合の成果から見ると、双方は多くの分野で協力意向を達成させている。双方は両軍の往来を強化し、法執行・司法、ネットワークセキュリティ、海外への逃亡や不正所得の追及行動、不法移民、衛生などの分野における協力を深化できるよう望んでいると表明している。双方はまた、より多くの実際の措置を講じて、中米の人文交流を一層開拓し、両国人民の往来を拡大して、中米関係の社会的基盤を絶えず固めていくことで同意した。
習主席は、協力が中米両国の唯一の正しい選択で、両国が素晴らしい協力パートナーになることが十分に可能だと指摘する。トランプ大統領は、世界の大国としての米中両国の責任は重大であり、双方は重要な問題において意思疎通と協調を維持するべきで、そうすることでいくつかの大事を共に成し遂げることができるだろうと表明している。
ラハマン所長は、トランプ政権は中国との協力が唯一の正しい選択で、対抗はどちらにとっても利益にはならないことをすでに認識しているとみなしている。
キーワードの三:食い違いのコントロール
中米間に食い違いが存在する2つの焦点となる問題として、貿易摩擦と朝鮮の核問題が注目を集めている。両国の元首は会合でこの2つの問題について討議した。貿易摩擦について、双方は貿易投資分野で実務的協力を深めるとともに、経済・貿易摩擦を適切に処理して、互いに利益となる成果を獲得することで合意した。朝鮮の核問題について、双方は朝鮮半島の非核化を実現するという目標に取り組むことを確認し、朝鮮半島問題について密接な意思疎通と協調を維持することで合意している。
メキシコ国立自治大学中国・メキシコ研究センターのエンリケ・デュッセル・ピーターズ(Enrique Dussel Peters)主任は、中米首脳会合は、世界情勢の安定にとって重大な意義があり、習主席が会合で提起した建設的な方式で食い違いを処理することは、世界の発展の趨勢に合致し、各国人民の利益にも合致すると指摘している。
ラハマン所長は、中米双方には食い違いが存在するが、多くの分野で協力を展開し、また二国間関係の維持に成功している。これは非常に成熟したやり方だと言えよう。今回の元首の会合は、この関係が継続できることを保障するだろうとみなしている。(記者:劉賛、孫萍)
(新華社より)
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