しかし、このような保守的な習慣は、今はあまり受け入れられず、単調で平凡な生活を嫌い、刺激を求める人が多い。東京原宿の竹下通りには、不良のような格好をした若い男女がよく出没する。そのような若者からは、日本の欧米文化へのあこがれが感じられる。たちの悪そうな十代の若者のストリートファッション、さらにカラフルに染められたその頭には、束縛されたり妥協したりすることを嫌い、権威に反抗する精神があふれている。竹下通りや渋谷にはそのような若者がよく出没する。筆者はJR山手線に乗って原宿駅に行くことがあるが、表参道の茶色のベンチに座り、カラフルな服を身にまとったたくさんの男女を見ていると、その非常に個性的なデザインや大胆なコーディネートから、デザイナーの奇抜な思想や無限の可能性をも感じる。そのようなファッションが見る人を楽しませ、感動さえ覚えさせてしまうのは本当に不思議だ。日本の服装文化には、開放的な一面と保守的な一面があるのだ。それは、平和を望みながら、武力への崇拝も続ける日本人の心をよく表しているようにも感じる。また、日本人は自分たちは単一民族であると考えているが、実際には、古代からシベリアや中国、朝鮮、東南アジアの人々がそこに混ざっており、加えて欧米人との国際結婚をする人が増える今、日本人の血統は一層「国際化」しているといえる。
(人民網日本語版)
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