春は企業が人的資源を奪い合うゴールデンシーズンだ。95後(1995年以降に生まれた人)が徐々に社会や職場に進出して「新ブルーカラー層」を形成するのにともない、彼らの職業選択の志向が社会の注目を集めるようになっている。情報サイト・赶集網はこのほど2017年春期人材募集イベントでの関連データに基づいて、95後の希望就職先番付を発表した。これをみると、若いブルーカラーたちの職業選択の志向が多様化し、個性化していることがわかる。「北京日報」が伝えた。
95後の希望就職先番付のトップは、上海市の美体師(ビューティーインストラクター)、2位はセメント技術者、3位は広報担当者だった。美体師が働く美容養生館は美と健康を追求する場所で職場環境としては優れているが、美体師には健康維持や体のメンテナンスについて専門的な素養が重視され、一般の美容関係の職業よりも高い専門性が求められるため、求職者の直面するハードルは相当高い。北京市では、95後の従事する職業で給与が最も高いのはマッサージ師で、平均月収は1万元(約16万5200円)に迫る。同サイトの責任者は、「上海や北京のような発展ペースが速く、ストレスの大きい都市では、人々のストレス解消やリラックスに関連した市場の規模が大きく、たくさんの新ブルーカラーに十分な給与を得るチャンスを提供している」と分析する。
番付をみると、95後が就職市場に大量に流れ込み、人材市場には全体としてより新しく多様な特徴が出現したことがわかる。同サイトが発表した95後に最も人気がある10大職業では、モバイルインターネットに関連した職業への志向が従来型職業への志向をはっきりと上回っていた。95後の履歴書提出件数と職業情報の検索・閲覧件数のデータをみると、淘宝(タオバオ)の顧客サービス担当、淘宝のモデル、宅配便の配達員などのネットショッピング関連の職業を目指して寄せられた履歴書が最も多い。
(人民網日本語版)
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