新華網ワシントン1月18日(記者林小春) 名称を見ると、ジャイアントパンダとレッサーパンダは近縁のようで、どちらも笹の葉を食べるが、実際に分類学的には2種類の別々の科の動物になる。中国の研究員は16日、米国科学アカデミーの報告書に2種類のパンダが同じ笹の葉を食べる習性ができて、そしてその前足に「偽の親指」と呼ばれる第六の指がある原因を遺伝子の角度から指摘した。(原文:中国の研究員は16日、米国科学アカデミーの報告書に2種類のパンダが同じ笹の葉を食べる習性を遺伝子から説明し、その前足に「偽の親指」、「第六の指」と呼ばれる特別な突起があることを指摘した。)
自然界では、類縁関係が比較的遠い2種類または2種類以上の生物が似ている環境に適用するために同一、又は類似する特性を持つよう進化することを収斂進化と言う。
ジャイアントパンダとレッサーパンダは収斂進化の典型例であり、これらの動物は食肉目の異なる科に属する。ジャイアントパンダはクマ科で、レッサーパンダはレッサーパンダ科に属し、両者は4,000万年余り前に分かれた。興味深い点はいずれも同じ笹の葉を食べる習性を持つように進化し、栄養が少なく、食物繊維を多く含む笹の葉が食物構成の90%以上を占めていることだ。且つ、両者の前足は「偽の親指」のような特殊な構造に進化し、竹をつかみ易くなっている。
(新華社より)
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