新華網北京1月17日(記者/王逸君)昨年の米国大統領選挙で、ウォール街の金融関係者は民主党候補のヒラリー・クリントン氏に賭けた。ライバルのトランプ氏が最終的に勝利したが、英国『フィナンシャル・タイムズ』はトランプ氏の勝利によって、ウォール街は逆に多額の利益を得たと報じた。
報道によると、トランプ氏の当選以降、米国株が画期的な上昇を見せ、このうち63銘柄の最大株の総収益は4,590億ドルに達した。株式市場が勢いよく上昇に転じたことで、米国のJPモルガン・チェース銀行とバンク・オブ・アメリカは収益が大幅に伸びた。同時に、ゴールドマン・サックスグループと関係する多数の経験豊富なビジネス界のエリートらがトランプ氏に重用され、トランプ政権の5つ以上の高級ポストに確定している。
選挙期間を振り返ると、トランプ氏はクリントン氏とウォール街との癒着を批判し、ウォール街のエリート層が自身が直面する試練だと主張していた。だが、選挙に勝利した後、トランプ氏はウォール街の関係者を抜擢した。
『フィナンシャル・タイムズ』はまた、次のように指摘した。米国金融界はトランプ氏が大統領の座を勝ち獲ること、及び共和党が米国議会を圧倒するという局面に「切実な希望」を寄せている。国が金利を引き上げ、税収を減らし、国家による管理と制限を緩和させる新しい時代に突入できることを望んでいる。バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は「バンク・オブ・アメリカと顧客にポジティブな変化が起きている。」と語った。
(新華社より)
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