習近平国家主席は1月15日午前、専用機に乗って北京を発った。ドリス ロイトハルト連邦大統領を代表とするスイス連邦参事会の招きを受け、スイスを公式訪問するほか、世界経済フォーラムの設立者で会長のクラウス シュワブ氏の招きを受け、ダボスで開催される世界経済フォーラムの2017年年次総会に出席する。さらに国連のアントニオ グテレス事務総長、世界保健機関(WHO)のマーガレット チャン事務局長、国際オリンピック委員会のトーマス バッハ会長の招きを受け、国連のジュネーブ事務局、世界保健機関、国際オリンピック委員会を訪問する。
EFE通信の13日の報道によると、習近平主席は、スイスへの公式訪問をひかえ、「実務協力を深め、平和発展をともにはかろう」と題した署名入り文章をスイスメディアに寄稿した。習近平主席は文章で、「中国とスイスの両国は、社会制度や発展段階、大きさの異なる国の友好協力の模範だ。中国とスイスは、手を携えて協力し、戦略パートナーシップを全面的に深化 革新することで、両国の国民に幸福をもたらし、中国と欧州との関係の発展を引っ張ることができる」と論じた。
習近平主席はまた、「両国は今後、中国 スイス自由貿易圏の発展を進め、中国 スイス自由貿易協定のアップグレードを積極的にはかる」と指摘した。
習近平主席はさらに、「中国 スイス両国間の『ハイレベル往来』を保持し、両国の各レベルの対話 協議メカニズムの役割を発揮させ、双方の核心的利益と重大な懸念にかかわる問題で相互に理解 支援する」ことに希望を示した。
習近平主席は、「中国 スイス間のハイレベル革新協力などのプラットフォームの構築を通じて、両国の多くの分野での協力を推進していく」と指摘した。習近平主席はさらに、人的 文化的交流の強化も打ち出した。
習近平主席は、スイスの指導者と会談し、世界貿易やグローバル金融体系、環境保護 気候、シリア及び周辺地区の情勢などの問題について話し合う。
中国 スイス双方にかかわる議題は主に、経済 科学技術協力や金融、人的 文化的交流などの分野に集中することとなる。
習近平主席はジュネーブでさらに、国連のアントニオ グテレス事務総長と会談するほか、世界保健機関(WHO)のマーガレット チャン事務局長とも会合する。
習近平主席はまた同日、スイスのローザンヌに設けられた国際オリンピック委員会本部を訪問し、トーマス バッハ会長とも会談する。今回の会談は、2022年の北京冬季五輪大会の準備にかかわる問題がトピックとなると考えられる。
プレンサ ラティーナ通信は13日、習近平主席の今回の外国訪問は世界的な話題となっていると伝えた。世界第二のエコノミーと責任ある大国の指導者として、習近平主席はフォーラムで、グローバル ガバナンスの改善を推進し、各種の世界的な挑戦に対処する大国の責任を体現する。
習近平主席はまた、中国とスイスとの関係を深め、中国と欧州の協力を推進することにも希望を示している。
習近平主席はさらに、平和発展と互恵協力の理念の共有や世界経済の発展に対する信頼の向上、グローバル ガバナンス改革の促進をはかる。
中国経済の「新常態」(ニューノーマル)や中国の対外投資と革新推進は再び、今回の世界経済フォーラムの注目の話題となる。
中国は、グローバル経済ガバナンスと地域一体化を積極的に推進し、大国の責任を示すことを通じて、国際社会の自信を高める。
この面で強調しておくべきなのは、中国による「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の呼びかけが、国際社会の幅広い評価を得ているということだ。
世界は現在、中国の助力によって経済の挑戦に対処することを必要としており、グローバル経済ガバナンスの改革も中国を必要としている。ダボス会議は、中国が発する声に期待している。
(チャイナネット)
推薦記事:
習近平主席はスイス連邦のロイトハルト大統領と会談、中国・スイス関係がより良い発展を実現できるよう推し進めていくことで合意
習近平国家主席、スイスのロイトハルト連邦大統領と共にスイス経済界の代表と会見